エネルギー業界初!中部電力のオープンイノベーション「COE(声)プロジェクト」が本格始動

投稿者: | 2017-08-03

自動車、バイオ、化学業界を中心に、東海の大手企業の中でもオープンイノベーションの流れは着々と来ています。そんな中、エネルギー業界では初のスタートアップアクセラレータープログラムなどを実施しているのが、「中電」の略称でお馴染みの中部電力です。

私たちの日常に既に多大な影響力を与えている中部電力が、なぜ今このタイミングでオープンイノベーションに取り組んでいるのでしょうか。今回は7月14日に開催された説明会での取材を元に、COEプロジェクトが生まれた背景やその目的をまとめていきたいと思います。

※この記事は、中部電力が実施する「COE Business Factory 2017 -中部電力 Accelerator Program-」及び「スマートポールプロジェクト」、「COE 技術・ソリューション」の3プロジェクトのPRを目的とした記事です。なお、広告記事の詳細に関してはこちらをご覧下さい。

エネルギー業界初の取り組み、3プロジェクトを同時並行し角度の高いオープンイノベーションを目指す

7月14日に行われたCOEプロジェクト説明会では、多くの企業が集まった。


中部電力は、Chuden-group Open innovation Environment、通称COE(声)プロジェクトを2017年4月より本格始動をし、既に説明会や協力企業の募集を開始するなどスピード感のある事業展開を見せています。具体的には、COEは以下の3つのプロジェクトを並行して進行させています。

1. COE(声)Business factory 2017 -中部電力 Accelerator Program-


中部電力のアクセラレータプログラム。ヘルスケアや物流、スマートシティ化などの領域で協力できる企業を探し、中部電力の持つアセットを使って事業を進めて行きます。

2. スマートポールプロジェクト


電柱に電子ペーパーやセンサー、ビーコン、カメラなどを設置し、電柱自体をサービスプラットフォームとして活用するプロジェクト。

3. COE 技術・ソリューション


位置情報サービスや画像認識技術などを利用し、中部電力社内の業務効率化を測るプロジェクト。

※いずれも参加企業や事業提携先を募集しており、 現在申し込みを行うことができます。

エネルギー業界の市場変化が加速


エネルギー業界というのは、控えめに言っても世間では”お堅い”というイメージがあります。業務のほとんどのリソースを、安定して電力を供給するために割いているのが電力会社であり、「オープンイノベーション」という言葉とは一見かけ離れている業界です。

しかしながら、2016年の電力小売全面自由化やユーザーニーズの変化、更には人口減少による国内需要の伸び悩みなど、エネルギー業界全体の市場が変化しつつあり、発電・送配電・小売のそれぞれの分野での事業環境を変えていく必要性があります。

中部電力は、そういったエネルギー業界の変化に先駆け、業界初のオープンイノベーションの実現を目指しているとのことです。

変わらぬ使命の完遂と新たな価値の創出

COEプロジェクトの中心メンバー(左から清澤氏、塩沢氏、鈴木氏)

エネルギー業界だけでなく、大手企業のオープンイノベーションとしても注目するべきことが多いCOEプロジェクト。これらの取り組みに対し、中部電力ネットワークカンパニーネットワーク企画室室長の塩沢氏は、

「電力の安定供給や良質なサービスの提供といった既存事業での”変わらぬ使命の完遂”を図り、その上で現代の事業の環境変化に対応し”新たな価値の創出”を進めていく必要がある。3プロジェクトを同時に走らせることで、電力の自由化が生んだ事業機会を急スピードで拡大させていく。多くのスタートアップやベンチャーと接点を持つことでビジネスの種を一緒に探していきたい。」

と述べています。

編集部コメント

激しいマーケットニーズの変化に対応していく必要のあるこれからのエネルギー業界。中部電力は、そんなエネルギー業界で柔軟に事業を進められるモデルケースに成り得るかもしれません。協力企業やビジネスモデルの提案の応募は下記のリンクから可能であるので、事業シナジーの見込める東海のベンチャー企業はこれを機に参画してみてはいかがでしょうか。

中部電力のアクセラレータプログラム「COE Business Factory 2017」の詳細はこちらから