EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2017ジャパン東海・北陸大会イベントレポート

投稿者: | 2017-10-22

EY(アーンスト・アンド・ヤング)が提供する起業家表彰プログラム「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2017」。その日本予選東海・北陸大会が、10月上旬に名古屋マリオットアソシアホテルにて開催されました。同イベントは、東海・北陸地区のベンチャー企業や金融機関などから200名を超える参加者を集め、将来を期待された12人の起業家が表彰されるイベントとなりました。

Challenging spirit 部門では、注目の名古屋発ベンチャーが多数選出

スタートアップ段階の企業経営者を表彰するChallenging spirit 部門では、名古屋のベンチャー起業家が名を連ねます。

まず初めに登場してきたのは、産業用ドローンに特化したハードウェアベンチャーであるプロドローンの代表取締役社長の河野氏。国内発ながら世界中のドローンサービス会社に開発提供を行うグローバル企業を作り上げました。

名古屋市港区に本社を置くJ・3D代表の高関氏は、金属3Dプリンター専門のデジタルファブリケーションベンチャーを経営。自動車部品や医療用器具などの領域で業界内の評判を獲得しています。

堤氏が経営するカルテットコミュニケーションズは、リスティング広告運用支援ツール開発(Lisket)などを運営するアドテクベンチャー企業。業績もさることながら、社内全体で残業時間の縮小に務めるなど社内の働き方にも注目が集まっています。

健康習慣改善支援アプリ「Mystar」などを手がける名古屋大学発ヘルスケアベンチャーPREVENT代表の萩原氏も、Challenging spirit 部門に選出。受賞者の中では最年少の起業家です。

南 賢尚氏が代表を務めるNUProtein株式会社は、タンパク質合成試薬の製造・販売を行うバイオベンチャー。PREVENTと同様、名古屋大学発ベンチャーとして2016年に南氏が創業しました。

アクセラレーティング部門に愛知県勢から2名の選出

IPOが期待されている未上場企業やそれに準ずる規模の企業(事業)を経営する起業家をアクセラレーティング部門では、選出された4人のうち2人が愛知県を本社に置く企業の経営者。1人目は、建築業界に特化した人材派遣ビスネスを展開するコプロ・ホールディングスの清川氏。2人目はプラスチックパッケージの企画・販売を行う本多プラス代表取締役社長の本多氏です。

女性起業家表彰を湧かした2名のアントレプレナー

女性活躍を推進する女性起業家表彰では、名古屋発ベンチャー企業の起業家2人が選出されました。トレードマークの赤いエプロンで表彰台に立ったのは、ハウスクリーニング事業などを手がけるアクショングループの大津氏。今や女性起業家界隈の中では名前を知らない人はいない存在です。

続いて、女性ゴルファー向けのEC事業を展開するCURUCURUの時田氏。ニッチ市場ながら業績を伸ばし続けている注目のベンチャー経営者です。

EOY 2017 Japan 東海・北陸地区 代表が決定!

今回、審査委員によりEOY 2017 Japan 東海・北陸地区代表に選ばれたのは、プロドローン代表取締役社長の河野氏と本多プラスの本多氏で、共に愛知県勢となりました。

表:EOY案内資料より引用

この2名のアントレプレナーは、今年11月28日に東京で開催されるEOY 2017 Japanに参加し、日本代表の座を狙います。更に、日本代表に選出された起業家は、モナコ公国モンテカルロにて開催されるEY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2018に参加することができます。

愛知県発、名古屋発の企業がどこまで進出することができるのか、今後も彼らに注目が集まります。