Qiitaのストック管理サービス「Cusqs」を作った名古屋の10代起業家 山村氏にインタビュー

投稿者: | 2016-07-24


先日、名古屋の若手起業家がQiita APIを使ったストック管理サービス「Cusqs (カスクス)」をローンチしたことが話題になりました。Cusqsを開発したのは、名古屋を中心にフリーランスエンジニアとして活躍中の山村氏。今回はそんな山村氏にインタビューをお願いし、山村氏の経歴やCusqsの開発ストーリーについてお伺いしました。

山村 凌雅 (やまむら りょうが)

1996年生まれ。高校中退後、プログラミングを始めこれまでに複数のサービスをローンチ。Ezmom 、Misocaを得てフリーランスエンジニアとして独立。名古屋で数少ない10代起業家。
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高校中退からスタートアップ2社を経て起業家に

ワカメダ:まずは今までの山村さんの経歴を教えて頂けますか?

山村:15歳の時に高校を中退したんですよ。小学校の卒業文集に、将来の夢は社長!と書くくらい起業精神があったので、高校も辞めたし、じゃあ起業しようかなと。市場が伸びてて、お金も人も少ないところから始められるITで起業しようと17歳の時にプログラミングを始めました。

ワカメダ:珍しいバックグラウンドをお持ちですね。

山村:よく言われます(笑)起業の仕方がわからずひたすらサービスを作ってた時に、先輩からMisocaの豊吉社長を紹介してもらったんです。「東京行った方がいいと思うよ」と助言を頂き、東京行きを決めました。東京では、TechCruch Tokyoに参加した時に、ゲームメディアを運営しているEzmomの創業者2人に出会い、当時のEzmomのオフィス兼自宅に住まわせてもらうことになって、後々チームにもジョインすることになりました。

Ezmomを出た後に豊吉さんと再会して、今度はMisocaでインターンをさせてもらうことになり、名古屋に帰ってきました。そこで開発周りに関して勉強して、その後はフリーランスとして受託開発をやりながら複数のサービスをローンチし、今に至ります。

ワカメダ:Ezmomで創業フェーズ、Misocaで成長フェーズを体験したんですね。

「Cusqs (カスクス)」はQiitaのストック管理サービス


ワカメダ:Cusqsとはどんなサービスなのか教えて下さい。

山村:Qiitaっていうプログラミングに関する知識を記録・共有するためのサービスがあるんですけど、CusqsはそのQiitaのAPIを使ったストック管理サービスです。Qiitaには「ストック」というお気に入りの記事を保存できる機能があるんですけど、Cusqsはストックした記事をカテゴリー別に整理する事ができます。

Cusqs (カスクス)を作ったきっかけは?

ワカメダ:どうしてCusqsを作ろうと思ったのですか?

山村:Qiitaを使った事がある人ならわかると思うんですけど、ストックした記事が100~200くらいになると、読みたい時に探し出すのが大変なんです。Rubyの記事、AWSの記事…というように、カテゴリごとにストックした記事を分別できる機能があればいいなと思い、作ることにしました。昔から作業効率化や情報整理が好きで、「こんなサービスあったら便利だな」と思ったものは自分で作るようにしています。

Cusqsの今後は?

ワカメダ:リリースして2週間が経ちましたが、今後はCusqsをどうしていきたいですか?

山村:ありがたいことに、ユーザーの皆さんから改善点やご要望を頂いているので、UI/UXを強化して、より使いやすいサービスに仕上げていきたいと思います。後は、検索のニーズが少ないので、Qiitaの中で良いコンテンツを提供しながらユーザーを伸ばしていく予定です。ビジネス面で言えば、それこそQiitaを運営するIncrementsさんに買い取って頂けたらと思っていますね(笑)

将来的な目標は?


ワカメダ:10代のうちからそれだけの経験を積んでいると周りからも期待されると思うんですど、将来的にやっていきたいことはありますか?

山村:ゼロ→イチが得意なので、最終的にはリクルートさんのMedia Technology Laboのような新しいサービスをどんどんローンチしていける環境を自分で整えていきたいと思います。今はサービスの運営も1人でしていますけど、やっぱりチームで戦った方が大きいモノを作ることができると思っています。まだまだ仕掛けていきたいサービスがたくさんあるので、まずはそのための準備をしていきたいです。

まとめ

「無いなら作る」という理念のもと、Cusqsを作り上げた山村氏。山村氏のような若手起業家はまだまだ名古屋では少ないですが、今後地元をリードしてくれる名古屋のスタートアッパーの1人となることでしょう。今後の山村氏の活躍に乞うご期待!

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