シェアリングテクノロジー株式会社が8月3日に東証マザーズ・名証セントレックスで新規上場

投稿者: | 2017-07-11

ライフサービスのマッチングプラットフォーム『生活110番』を運営するシェアリングテクノロジー株式会社が、2017年8月3日に東証マザーズ・名証セントレックスで新規上場が承認されました。同社は、上場に伴う公募増資で調達した資金を、システム開発投資や人材採用費などに充てる予定です。

『SHARING PLACE』でライフサービスに革新を

シェアリングテクノロジー公式ホームページのスクリーンショット

UberやAirbnbなど、欧米を中心に拡がりを見せるシェアリングエコノミー。『シェアリングエコノミー促進室』が内閣官房IT総合戦略室内に設置されるなど、日本国内でも注目が集まっています。その要素をビジネスに取り入れ、「企業の非稼働時間」をシェアして事業を拡大しているのがシェアリングテクノロジー株式会社。名古屋市中区丸の内に本社を置く、2006年設立の企業です。さまざまなWEB事業、コールセンター事業などを経て、現在はサービス提供者とサービスを依頼したいユーザーとのマッチング事業を行っています。

『生活110番』のスクリーンショット

同社が運営する総合プラットフォームサイト『生活110番』では、200以上のサービスジャンルから、ユーザーのニーズに最適な複数のサービス提供者を比較検討できます。ユーザーからの相談には、専任のスタッフが年中無休で対応するのも特長。2016年1月にはスマートフォンアプリもリリースされています。

さらに、『クロス張り替え110番』『防水工事110番』など、ジャンルごとの詳細な情報が得られるバーティカルメディアサイトも運営。その数は約190にも及びます(2017年5月末時点)。

シェアリングテクノロジー公式ホームページより引用

これらは、同社が独自開発したライフサービスのマッチングプラットホーム『SHARING PLACE』の活用によるもの。日々ストックされ続ける膨大なデータと情報学習システムを駆使することで、『SHARING PLACE』は自動的に成長し、スピーディかつ高精度のマッチングを実現しています。

ビジネスモデルは成果報酬型で、加盟店(サービス提供者)からユーザーへのサービス提供が完了した時点で成果報酬が発生。加盟店は初期登録料や年間契約料などのコストがかからないため、集客コストを抑制しつつ効率的な受注案件の獲得が可能です。これらが加盟店より評価され、現在は2,000社以上が提携。日本最大級を誇るスケールとなっています。サービスリリースから約5年を経て、2017年4月には『生活110番』のトラフィック数は昨年対比400%以上の成長を記録、2017年6月末には累計流通総額120億円を突破しました。

新規上場には投資家も注目

今回同社が新規上場を承認されたのは、IPO(新規公開株式)市場ではおなじみの『東証マザーズ』と、名古屋証券取引所が開設する新興企業向けの株式市場『名証セントレックス』。主幹事はIPO愛好家から人気の高い大和証券で、公開価格方式はマーケット動向に適応した公開価格を決定するブック・ビルディング方式です。スケジュールは以下の通り。

仮条件決定日:2017年7月14日
ブック・ビルディング期間:2017年7月19日から2017年7月25日
公開価格の決定日:2017年7月26日
申込み期間:2017年7月27日から2017年8月1日

上場に伴う公募増資で調達した資金は、『SHARING PLACE』の機能拡充に向けたシステム開発投資、広告宣伝費、増加する問い合わせに対応できる十分な人数のコールセンター人員やサイト改修に向けたデザイナーの採用費などに充てられる予定。また同社の成長に期待し、積極的に当選を狙う投資家は多く、今回の上場には期待が集まっています。

国内トップを目指し、海外展開も視野に

ライフサービスに関して顧客の求めるポイントは「いつ来てもらえるか」「いくらかかるのか」の2つ。これらに重点を置き、同社は国内トップを目指しています。さらには海外展開も視野に入れ、ライフサービス以外の分野でも事業展開するなど、ニーズや市場に合わせたシェアリングエコノミーの形を追求していく計画。今回の新規上場が、同社のさらなる成長に繋がることが期待されています。

参照:http://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000002jcgd-att/08SHARINGTECHNOLOGY-Outline.pdf