トヨタ自動車出身者らが創業した名古屋のEVベンチャー「タウンEV株式会社」

投稿者: | 2016-11-30

タウンEV

名古屋市中区に本社を置く「タウンEV株式会社」について調べたことをまとめていきます。

会社概要

タウンEVのコンセプトカー

タウンEVは、ビジネスユーザー向けのタウンユース電気自動車の開発・販売を手掛けているEVベンチャー企業です。研究開発が進んでおらず、中小企業では参入障壁の高いタウンユースEVに焦点を当て、TOYOTA出身者らによって設立されました。

会社名:タウンEV株式会社 (英文名:TOWN EV CORPORATION)
設立日:2011年3月1日
代表者:杉本 祥郎
生産拠点エリア 国内 所在地:愛知県豊田市
主要な取引先 トヨタ自動車株式会社,パナソニック株式会社
本社所在地:〒460–0008 名古屋市中区栄二丁目2番17号 名古屋情報センタービル4階

事業内容

タウンEVは以下のような事業モデルでEV関連の開発・企画・販売までを行なっています。
タウンEVのビジネスモデル

名古屋産業科学研究所や機能金具メーカーの余合ホーム&モビリティ株式会社などと共同で開発を行なっており、中でもタウンユースEVに最適化したパワートレーン制御システム(エンジンが起こす回転エネルギーを効率的に駆動輪に伝えるための装置を管理するシステム)の開発は自動車業界の注目を集めています。

豊田章一郎会長の元秘書のシリアルアントレプレナー&ベンチャーャピタリストが設立

トヨタ自動車が開発するEV
タウンEV株式会社の代表である杉本氏は、過去にものづくり系コンサル会社の株式会社シナジックを設立し、「東海夢ファンド」というファンドを組んでVCとしての活動も行なってきました。そんな杉本氏は、かつてトヨタ自動車にて、かの有名なトヨタ自動車株式会社名誉会長である豊田章一郎氏の秘書として活躍しています。

「豊田章一郎会長の秘書時代に,アメリカ西海岸から,大企業とベンチャーの提携支援を行っているという人物が売り込みにやってきたことがありました。当時,国内では異業種交流のようなものはあちこちで実施されていましたが,この米国企業のような形で直接的にアライアンスを行う例は聞いたことがありませんでした。
大企業はどこも新しい飯のタネを探すのに躍起になっている時期でもあるし,これは日本でもビジネスとして成立するのではないか。ぜひとも自分でその事業を手がけてみたいと考えたんです」。(日経BPより引用)

まとめ

杉本氏以外に4人のトヨタ関連の企業出身者が経営陣に入るなど、足元の固まっている様子も伺えます。名古屋ならではのEVベンチャーに今後も期待が集まります。