愛知・名古屋のAI市場トレンド|産学官とスタートアップの最新動向を探る

愛知・名古屋エリアは、日本の産業の中心地として知られていますが、近年、AI(人工知能)技術の導入が地域産業の発展に新たな可能性をもたらしています。製造業を中心に、さまざまな企業がAI技術の活用を検討・導入しており、AI産業の成長が期待されています。

本コラムでは、Nagoya Startup News編集部での自社調査や、公益財団法人 中部科学技術センターへのインタビュー内容をもとに、中部地域におけるAI技術の現状と今後の展望、注目企業について解説します。

世界・国内のAI市場動向

令和5年版 情報通信白書|市場概況」によると、AI技術は世界中で急速に成長しており、2022年の世界のAI市場規模(売上高)は18兆7,148億円に達し、前年から78.4%の大幅な増加を記録しました。この成長は今後も続くと予測されており、2030年までには緩やかな加速度的な拡大が期待されています。生成AIや画像認識、音声認識、自然言語処理などの技術が牽引している状況です。

国内においても、AI市場は着実に成長しています。日本のAIシステム市場規模(支出額)は、2022年に3,883億6,700万円に達し、前年比35.5%の増加を示しました。この成長はさらに加速し、2027年には1兆1,034億7,700万円にまで拡大すると予測されています。日本では、特に製造業や医療、金融、物流分野におけるAI技術の導入が進んでおり、今後も多くの分野での活用が見込まれています。

中部地域の抱える課題とAI導入の可能性

中部地域(愛知、岐阜、三重、石川、富山)は、自動車産業を中心とした製造業が強い地域ですが、労働力不足という課題に直面しています。経済産業省 中部経済産業局の「兆しレポート|⽣成AIを活⽤した働き⽅改⾰の兆し」によると、1980年比で23%減少した生産人口は、関東圏の4倍以上の減少率を記録しています。中部地域での生産性向上や競争力維持のためには、設備投資やデジタル技術の活用による自動化が不可欠となっています。

特に製造業においては、AI技術の導入が生産性向上に大きく貢献する可能性があります。中部地域では、製造工程の効率化を図るためのAI活用が進められており、業務の自動化や効率化を通じて、付加価値の高い業務への転換が期待されています。また、生成AIは、年代やスキルに関わらず幅広く活用できるため、既存の労働力を活かしながら、さらなる競争優位性を築くことが可能です。

一方で、中部地域のデジタル人材の雇用状況は課題となっています。中部地域は製造業が中心のため、情報通信技術者の割合が全国平均より低く、2022年にはデジタル人材の75%以上が関東圏に集中している状況です。デジタル人材育成が急務となっており、既存の人材のリスキリングや生成AIを活用したデジタル化の推進が重要な戦略となるでしょう。特に製造業では、デジタル人材の需要が高く、リカレント教育を充実させることで、企業内のデジタル化を加速させることが期待されています。

特に愛知県で注目されているAI

愛知県は、日本の製造業の中心地として知られていますが、特に輸送用機械器具製造業が目立ちます。この分野では、労働時間が減少しながらも生産性が向上しており、AI技術の導入によってさらなる効率化が期待されています。AIを活用した自動化システムや品質管理システムは、すでに多くの工場で導入されており、スマートファクトリー化(スマート工場化)が進んでいます。

また、愛知県では自動車産業が特に重要な産業であり、自動運転技術の研究開発も進んでいます。トヨタ自動車やデンソーなどの大手企業が、AI技術を活用した自動車の生産プロセスの最適化や、新しいモビリティ技術の開発に力を入れています。

さらに、愛知県のAI技術は製造業に限らず、医療や福祉分野でも注目されています。生成AIを活用した診断支援システムや手術支援ロボットなどが開発されており、医療現場でのAI活用が進んでいます。これにより、産業分野を超えたAI技術の広範な応用が期待され、地域産業のさらなる効率化や新たなビジネスチャンスが生まれつつあります。

各大学での研究状況

愛知県内の大学でも、AIに関する研究が活発に行われています。ここではそんなAI開発に携わっている大学をご紹介します。

豊橋技術科学大学 グラフィックメディア研究室:生成AI技術の応用研究
豊橋技術科学大学のグラフィックメディア研究室では、生成AI技術を活用した視覚的コンテンツの生成・編集・解析に関する研究が進められています。この研究では、画像やCGを対象としたメディア表現だけでなく、動作や言語、音楽など、異なるメディアの統合や実体化に挑戦しています。これにより、従来の手法では難しかった新しい価値や表現を生み出すことが可能となり、クリエイティブな分野やエンターテインメントにおける応用が期待されています。

過去の研究プロジェクトでは、機械学習を用いたデジタルヒューマン技術に注力しており、人間の動きを3次元で計測し、最先端の深層学習技術を導入したモーションキャプチャシステムの開発を行いました。この技術は、舞踏やスポーツ、技能訓練の支援に役立つシステムとして評価されています。また、人物動作の識別や自動生成に関する技術開発も行っており、さまざまな応用分野での活用が期待されています。

 

名古屋大学 Nagoya-MLDS Lab.:データ駆動型アプローチとAIの活用
名古屋大学のNagoya-MLDS Lab.では、機械学習とAI技術を活用したデータ駆動型アプローチの研究が進められています。ビッグデータを解析し、新たな発見や技術開発を目指すこのアプローチは、従来の理論や実験に続く「第4のアプローチ」として注目されています。

同大学では、AIを活用して新たな仮説を生成する研究や、複雑な機械学習モデルの信頼性を高めるための技術開発が進行中です。また、データを活用した実験計画の立案技術も研究されています。

産業界との連携を通じて、製造業の効率化を図る「ものづくりインフォマティクス」や、生命科学、材料科学分野でのAI応用も進んでおり、さまざまな分野で成果が期待されています。

 

藤田医科大学 医療科学部 研究推進ユニット 知能情報工学分野:医療分野におけるAI技術の活用
藤田医科大学の医療科学部 研究推進ユニット 知能情報工学分野では、人工知能やデータサイエンスを活用した医療分野の研究開発に力を入れています。医療現場では、日々多くの生体検査情報や医用画像が収集されており、これらのデータを効率的に解析することで、診断や治療の支援を行うことが可能となります。同大学の研究室では、こうした膨大な医療データの可視化や解析を行い、医療現場でのAI技術の実用化を目指しています。

特に、臓器や器官の3次元形態の変化をAIで解析し、疾患の特定や進行ステージの推定を行う診断支援技術の研究が進められています。また、臨床現場におけるデータの収集・整備を行い、これを基にしたデータベースの公開も行われており、医療データの効率的な管理と情報提示の改善に取り組んでいます。
さらに、ジェスチャ解析技術を用いて、診断・手術・治療をサポートする研究も行っており、医療従事者の作業効率の向上に貢献しています。これらの技術は、AIを活用して医療の質を向上させる重要な要素として期待されています。

注目の企業まとめ

愛知県内には、AI技術の開発に取り組む企業が数多く存在します。さらに、スタートアップ企業も注目を集めており、特に、物流や医療分野でAI技術を活用したビジネスモデルを展開している企業が増加しています。ここではそんな企業をいくつかご紹介します。

株式会社トライエッティング

画像:株式会社トライエッティング公式HP

名古屋大学発・ノーコードAI企業である株式会社トライエッティングは、企業の知能作業を自動化する技術に特化しています。同社が開発したノーコード予測AI「UMWELT(ウムベルト)」は、プログラミング不要で、需要予測や在庫生産管理などの複雑な業務を自動化できるのが特徴です。

特に、在庫管理や勤務シフト管理における最適化技術に強みを持ち、メーカー、物流、小売など幅広い業界で導入が進んでいます。また、サプライチェーン領域での予測・業務の自動化により、コスト削減と業務効率の向上を実現しています。

さらに、同社の展開する「HRBEST(ハーベスト)」は、複雑なシフト作成を一瞬で行うクラウドサービスであり、労働力の最適な活用を支援する革新的なAIツールとして注目を集めています。トライエッティングは、企業のデジタル化と業務効率化を推進する重要な役割を果たしています。

 

株式会社コスモ技研

画像:株式会社コスモ技研公式HP

株式会社コスモ技研は、AIやIoTを活用した無人化システムを提供するスマート工場エンジニアリング企業です。化学、重工業、航空、医療など多様な分野の基幹システムと連携し、高度な無人化ソリューションを提案しています。技術者30名で構成されるプロ集団は、機械設計、電気制御、ソフトウェア開発、組立から据付調整までを一貫して手掛けています。

コスモ技研の強みは、AIやビッグデータを活用したスマートファクトリー化の実現です。リモート操作による工場設備の「見える化」やトラブル対応、データ分析による効率化を推進しており、これにより顧客の工場の究極の効率化を支援しています。顧客リピート率は97.8%を誇り、顧客のニーズに的確に応えるオリジナルシステムの提供で差別化を図っています。

 

アイクリスタル株式会社

画像:アイクリスタル株式会社公式HP

アイクリスタル株式会社は、愛知県名古屋市に本社を構えるAI開発企業で、名古屋大学発のスタートアップとして注目を集めています。同社は、プロセスインフォマティクスと呼ばれる技術を活用し、製品開発の効率化を支援しています。この手法は、限られた過去データを基に、短期間での解析と最適化を可能にし、製造プロセスにおける大幅な効率向上を目指すものです。

プロセスインフォマティクスは、AIや物理シミュレーションを駆使し、製造工程の「どう作るか」を最適化する技術です。これにより、複雑な現象をコントロールし、大規模な生産においても安定性と効率を両立させることが可能となり、製造業の競争力強化に貢献しています。

 

株式会社サキヨミAIラボ

画像:株式会社サキヨミAIラボ公式HP

株式会社サキヨミAIラボは、名古屋市に本社を構えるAI開発企業で、AIを活用したデジタルデータ解析に強みを持っています。同社が開発・運営するAIプラットフォーム『UnimatrixZero』は、データから得られる「明示Signal」と「暗黙Signal」を解析し、隠れたインサイトを引き出す仕組みを提供しています。このプラットフォームは、アンサンブル学習技術を用いてAIモデルの予測性能を向上させ、現場への導入をサポートします。

サキヨミAIラボは、製造業やサービス業を中心に、経営改善や業務改善に向けたAIソリューションを提供しており、企業が抱える課題をデジタルデータの解析を通じて解決に導くことを目指しています。さらに、AI活用に関するコンサルティングやセミナーも実施しており、幅広い業界でのAI導入支援に貢献しています。

愛知県としての取り組み

中部科学技術センターについて

愛知県を含む中部地域のAI等の産業発展を支える、公益財団法人 中部科学技術センター(CSTC)。公益財団法人として、企業や研究機関への技術支援や研究助成を行っており、地域の科学技術水準の向上を目指しています。今回のインタビューでは、専務理事の武藤陽一氏、松岡舞子氏、細川潤氏の3名にセンターの役割や取り組みについて詳しくお話を伺いました。


―まず、中部科学技術センターの設立背景について教えてください。

松岡:中部科学技術センターは、1960年代に日本科学技術振興財団の中部地方本部として発足しました。当時は、中部地域の産業力を強化するため、科学技術の普及や技術革新が求められており、そのニーズに応える形で設立されました。当初は商工会議所内に開設され、そこから中部地域全体の研究開発を支援する活動を開始しました。

その後、私たちは地域の産業界からの強い要望を受け、現在の公益財団法人として独立しました。特に中部地域は自動車産業や製造業が盛んで、技術力の向上が経済発展に直結するエリアです。愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井の8県に事業を展開しており、産業を支える大企業からも多くの賛同を得ています。

―現在のセンターの主な活動について教えてください。

松岡:大きく分けて3つの活動を行っています。1つ目は、科学技術の普及活動です。子供たちを対象とした科学技術教育の普及に加え、企業の研究開発を支援するための表彰制度や助成金制度を設けています。例えば、『中部公設試験研究機関研究者表彰』という制度では、この地域の公設試験研究機関に所属する研究者を表彰し、技術革新の促進を目指しています。また、人工知能研究助成金を活用して、AI技術に関する研究も積極的に支援しています。

企業支援の中で特に重要な役割を果たしているのが、産業振興プロモータです。プロモータは、企業のニーズを直接把握し、最適な技術シーズや研究機関とのマッチングを行います。企業の技術的な課題を解決し、新事業や新製品の創出を支援するため、産業振興プロモータが企業訪問を行っています。

2つ目は、人工知能(AI)やロボット技術の振興です。例えば、『ロボット・AIシンポジウム』を開催し、AI技術の最新動向を共有する場を提供しています。また、企業からの相談があれば、AIの専門家や研究者と企業をつなぐ役割も果たしています。最近では、AIを使ったデータ解析を希望する企業と、大学の先生を結びつけて、具体的なプログラム作成までサポートする取り組みも行っています。

武藤:最後に3つ目が、グローバルな産業振興です。例えば、グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)というプロジェクトでは、海外の優れた企業を日本に誘致し、地域産業と連携して事業を進める支援を行っています。最近は、インドなど海外市場への展開もサポートしており、中部地域に新しいビジネスの機会を提供しています。

―産業振興プロモータの役割についてもう少し詳しく教えてください。

松岡:産業振興プロモータは、中小企業が新事業や新製品を創出する際の支援役として活動しています。プロモータが直接企業を訪問し、技術的な課題やニーズを把握します。その後、企業に最適な大学や公設試験研究機関をマッチングし、課題解決に向けてサポートを行います。

画像:公益財団法人 中部科学技術センター公式HP

武藤:例えば、企業がAI技術を活用したい場合、そのニーズに合った専門家を『中部イノベネット』のネットワークを通じて紹介することができます。さらに、企業が補助金を活用したい場合には、『Go-Tech事業(旧サポイン)』などの提案書作成をサポートし、外部資金の獲得を支援します。

松岡:このように、産業振興プロモータは企業のニーズに応じて、最適な技術シーズを提供し、研究開発プロジェクトの形成を支援しています。守秘義務も厳守しているので、企業は安心して相談できるのが強みです。

―人工知能の研究支援について、どのような取り組みを行っていますか?

松岡:当センターは、公益財団法人人工知能研究振興財団の解散に伴い、その事業を引き継いで『人工知能研究助成』を行っています。これは、AI技術に関する研究を行う学校や企業等の研究者を対象に、研究費を助成するものです。昨年度は35件の応募があり、その中から10件を選び、1件あたり50万円の助成金を提供しています。

細川:応募が多いのは工学系や医療分野で人工知能を用いた材料開発、機械の異常検知、病気の発症予測など、多様な研究が行われています。私たちの役割は、こうした研究がスムーズに進むようにサポートし、成果を広く発信していくことです。

―中部イノベネットの仕組みについて詳しく教えてください。

松岡:中部イノベネットは、中部地域の66の大学・高専・公設試験研究機関などが連携するネットワークです。私たちはその事務局を運営しており、中小企業が技術課題に対応するために必要な専門家や技術情報を提供しています。

具体的には、『産業技術の芽』という技術シーズ集や、『中部の技術専門家・研究者データベース』をウェブサイトで公開しており、企業が自ら必要な情報を検索できます。また、企業の技術相談も受け付けており、相談内容に応じて最適なマッチング先を紹介しています。

武藤:このネットワークを活用すれば、企業は自社の技術的な課題を解決するために、中部地域の研究機関とスムーズに連携できるのが特徴です。特にAI技術や先端技術を導入したいスタートアップ企業にとって、非常に有効なリソースです。

松岡:また、私たちは年に1回、シーズ発表会というイベントを開催しており、最新の研究成果を共有し、企業がその技術を活用できるような機会を提供しています。今年は富山県での開催を予定しており、オンラインでも参加できる形で広く公開しています。

―中部科学技術センターとして、今後の展望を教えてください。

松岡:今後は、より多くの企業がAIやロボット技術を活用できるよう、支援活動をさらに強化していく予定です。特に、スタートアップや中小企業の技術革新を後押しするため、産学連携を通じて、AI技術が地域産業全体の競争力強化に貢献できるよう努めていきたいと考えています。


インタビューを通じて、中部科学技術センターが、中部地域のAI技術の発展と産業競争力の向上において重要な役割を果たしていることが明らかになりました。特に、企業や大学との連携を通じた研究開発支援や、AIの実用化を促進する多様なネットワークが、今後のAI産業の成長を力強く支えていくことが期待されています。

人工知能研究助成

人工知能研究助成」は、AI技術の研究開発を支援するために設けられた助成制度で、日本国内の大学、研究機関、企業を対象に、AI技術の高度化に向けたプロジェクトをサポートします。研究テーマは幅広く、医療分野での画像診断支援技術や、工学分野でのAIを活用したシミュレーション技術など、多様な応用が期待されています。2023年度には、全国から35件の応募があり、そのうち10件が選ばれ、1件あたり50万円の助成金が提供されました。

この助成金は、特に医療や工学分野でのAI技術の応用に向けたプロジェクトを多く支援しており、画像認識技術を使った診断支援システムや人工知能を用いた材料開発などがその対象となっています。助成金は、研究プロジェクトの初期段階を支援するものであり、AI技術の実用化を促進する重要な役割を果たしています。また、採択されたプロジェクトの成果は、後に公開され、他の研究者や企業が活用できる仕組みが整っています。

この「人工知能研究助成」は、AI技術分野におけるイノベーションを加速させ、地域や国内の産業に新たな価値を生み出すための基盤となることが期待されています。

多様なネットワークを活用した中部イノベネット

画像:中部イノベネット公式HP

中部科学技術センターが運営する「中部イノベネット」は、中部地域の大学、高専、公設試験研究機関、技術支援団体など、66機関による広範なネットワークを活用して、企業の技術課題解決や研究開発支援を行う仕組みです。このネットワークは、企業が直面する技術的な問題に対して、地域の研究機関や専門家と連携することで解決を促進し、産業の競争力を高める役割を担っています。

中部イノベネットでは、技術シーズ集「産業技術の芽」や、「中部の技術専門家・研究者データベース」といった情報を提供しており、これを通じて企業は自社の技術的なニーズに合った専門家を見つけ、連携を図ることが可能です。松岡氏によると、このネットワークを活用することで、中小企業やスタートアップ企業が、AI技術など先端技術を持つ大学や研究機関と簡単に繋がり、技術相談や共同研究を進められるようになっているとのことです。

画像:中部イノベネット公式HP

さらに、中部イノベネットでは、企業の研究開発プロジェクトの推進に加え、補助金の活用支援も行っています。Go-Tech事業(旧サポイン)などの提案書作成に向けたサポートや、研究会の開催を通じて、企業が外部資金を獲得しやすくする取り組みも進めています。

年に一度開催される「シーズ発表会」では、中部地域の各研究機関が最新の技術シーズを発表し、企業とのオープンイノベーションを促進する機会が提供されています。これにより、企業は新しい技術を導入し、製品開発や事業拡大を図るためのパートナーを見つけることができます。

中部イノベネットは、地域を超えた技術連携を実現するためのプラットフォームとして、今後もAIを含む先端技術の導入を後押しし、企業の技術革新を支えていく重要な役割を果たしています。

 

編集部まとめ

愛知・名古屋エリアは、AI産業の発展においても大きな可能性を秘めています。製造業を中心に、医療や物流、モビリティ分野でのAI技術の導入が進む中、地域全体でのイノベーションが期待されています。中部科学技術センターが提供する助成金やネットワーク支援は、企業がAI技術を効果的に活用するための重要なサポートとなっており、今後の成長がますます期待されます。