アイシンが都市開発スタートアップscheme vergeと協業|観光地での顧客体験価値領域における共同実証実験に向けて合意

投稿者: | 2020-09-30

(画像:プレスリリースより引用)

アイシン精機株式会社(本社:愛知県刈谷市)と、都市開発スタートアップであるscheme verge(スキームヴァージ)株式会社が、観光地や商業施設、移動中の観光客における体験価値の向上や、新しいマーケティング手法の確立を目指し協業することを発表しました。

アイシンは、移動中の乗員ステータスを予測するリズムプラットフォームを開発。カーナビゲーションの開発によって蓄積された乗員の感情や行動傾向のデータをもとに、刻々と変化する乗員ステータスの予測を実現します。
さらに、scheme vergeのモビリティ関連データの分析によって得た観光地等の顧客体験向上ソリューションを組み合わせることで、移動中の訪問先の紹介や地域の人と交流できる仕組みを実現します。

(画像:プレスリリースのスクリーンショット)

この仕組みでは、顧客が訪問先へ移動するまでの間に、訪問先の概要や、体験を深める為の事前情報を音声・動画コンテンツで配信するなど、到着前から始まる「おもてなし」をします。
「ある場所を訪問する際、到着までの移動時間が訪問先での体験のプロローグ(序章)になる」という体験を届けるとともに、scheme vergeの「Horai」アプリ(※1)から取得するデータより、顧客体験価値の向上効果や、マーケティング効果について定量・定性的に検証していきます。
将来的には、収集したデータを解析することで「おもてなし」の質を改善するだけでなく、訪問先の地域にとっての課題を見つけ出し、地域活性化のための新たなサービスや取り組みに繋げます。

協業によって生まれた仕組みは、2021年春頃に瀬戸内海に浮かぶ小豆島にて実証実験を予定。コロナ禍で停滞している観光業界に生まれた、新たな体験価値への期待が高まります。

※1:スマートフォンアプリ「Horai」は、COVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大を受けて新規インストールを停止しています。COVID-19情勢やアートイベントの開催状況等を踏まえつつ今年冬頃に再リリース予定です。