名大・名工大発ベンチャーのジークス、産婦人科・小児科クリニック運営の医療法人葵鐘会と実証実験を開始

投稿者: | 2021-03-03

経緯

「全ての人々に平等で最適な医療を届ける」をミッションに掲げる名古屋大学・名古屋工業大学発ベンチャー企業として認定されたジークス株式会社(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長CEO:村上嘉一、以下「ジークス」)は、東海地方を中心に19の産婦人科・小児科クリニックを運営する医療法人葵鐘会(愛知県稲沢市、理事長:山下守、以下「葵鐘会」)と、実証実験・共同研究を開始したことを発表しました。

2019年9月に名古屋大学・名古屋工業大学らの学生らによって立ち上がったジークス。今回の実証実験・共同研究では、葵鐘会グループの産婦人科(小児科)が約10年間に渡り取り組んできた健診時のヒアリング結果をもとに、子育て支援を狙うアプリケーション「あんよ」の開発をジークス・葵鐘会共同で開発を推進します。

厚生労働省研究班が2018年に発表したデータによると、産後1年までに自殺した妊産婦は全国で少なくとも102人いたとされています。同班は「産後うつ」などメンタルヘルスの悪化で自殺に至るケースも多いとみて、産科施設や行政の連携といった支援の重要性を指摘しており、1つの社会問題となっています。

こういった問題を防ぐために、ジークスは、葵鐘会で出産された妊産婦や健診に訪れた約2,000名を対象に、小児科医が作成したQ&Aによって子育ての課題解決検証を行うとともに、日常的な悩みや不安要素をアプリケーション上で収集し、Q&Aの量と質の向上を図るとのことです。