【2016年版】名古屋のスタートアップ界隈の動き

投稿者: | 2017-01-05

nagoyastartup-2016

2016年も多くの名古屋のスタートアップ企業が動きを見せましたが、その中でも特にメディアから注目を集めたニュースをリストアップしてみました。

2月:大手クラウド会計ソフトの弥生が無料請求書作成サービスMisocaの全株式を取得し、子会社化

画像:Misocaホームページ

画像:Misocaホームページ

大手クラウド会計ソフトを提供する弥生が、名古屋のFinTechスタートアップであるMisocaを子会社化。買収時は90,000事業者が利用していたMisocaは、その後もユーザー数を伸ばし、150,000事業者(2016年12月時点)が利用する無料請求書作成サービスを作り上げました。

3月はじめ:シードが駐車場シェアリングサービス「Smart Parking」をリリース


動画:Smart Parkingの説明動画 (YouTube)

センサー内蔵カラーコーンを活用し、スマートフォンをかざすだけで駐車場を利用できる「Smart Parking」。ローンチ後も各種メディアに取り上げられ、10月にはアプリ開発資金のクラウドファンディングに成功するなど話題を呼んだサービスとなっています。

3月:フォトエレクトロンソウルがBeyond Next Venturesより1億円の資金調達

画像:フォトエレクトロンソウルホームページ

画像:フォトエレクトロンソウルホームページ

光電子ビームのスタートアップ企業であり、名古屋大学発の研究開発型ベンチャーでもあるフォトエレクトロンソウルが、ジャフコ出身者が設立した「Beyond Next Ventures」より1億円の資金調達を実施しています。材料に光を照射することで光のエネルギーにより電子ビームを取り出す「フォカソード技術」を用いた開発が注目を集め、TechCrunchやForbesなど大手メディアにも取り上げられました。

6月:名古屋大学の起業家育成プロジェクト「Tongali (トンガリ)」が本格始動

画像:Tongaliホームページ

画像:Tongaliホームページ

2016年3月に設立された名大ファンドの起業家育成プロジェクトとして発足されたのが、同年6月に設立されたTongaliプロジェクトです。東海広域5大学の大学発ベンチャーを生むため、ピッチイベントやセミナーを多数主催しています。

7月:QUがガソリン価格検索アプリ「QU」をローンチ

画像:QUホームページ

画像:QUホームページ

「クルマxスマホ」のスタートアップ企業の株式会社QUが、ガソリン価格検索アプリ「QU」のiOS版をローンチ。10月にはAndroid版もリリースしまし、TechableやTHE BRIDGEなどテック系メディアへの露出も多くありました。なお、QUは同年12月にカーケア版UBER「Cuculus (ククラス)」のサービスを発表しています。

7月:プローバスが福祉・介護業界特化求人サービス WellCrewをローンチ

画像:WellCrewホームページ

画像:WellCrewホームページ

介護系ベンチャーのプローバス株式会社が、恋愛コンセプト型福祉・介護人材のジョブマッチングサービス「WellCrew (ウェルクルー)」をローンチ。介護業界の慢性的な人材不足を解決できる可能性のあるサービスとして業界では期待が高まっているサービスです。

8月:株式会社スタメンが始動

画像:スタメンホームページ

画像:スタメンホームページ

エイチーム、Sekai Lab、Greeで活躍した経営陣で注目を集めているスタートアップ企業が、福利厚生サービスを開発中のスタメンです。企業向けの福利厚生アプリを開発中で、会社設立後も着々とメンバーを集め、東京オフィスも解説するなど急速な動きを見せています。

9月:名古屋大学発ベンチャーのTier 4(ティアフォー)が子会社を多数設立

画像:Tier 4 ホームページ

画像:Tier 4 ホームページ

自動運転技術の開発や人材育成を行う名古屋大学発ベンチャーのティアフォーが、子会社として学生ベンチャーを多数設立。2016年12月29日の日刊工業新聞によると、100社を目標に子会社を設立する見込みで、名古屋圏からは既に名古屋大学、愛知芸術大学、愛知工科大学の学生が設立しています。

9月後半:ユニファがStartup World Cap 日本予選にて優勝


動画:ユニファのメインプロダクトであるMEEBO(YouTube

2015年10月に日本最大手のベンチャーキャピタルJAFCOなどから3億円の資金調達実施したユニファ株式会社は、2016年に12以上のメディアで取り上げられ、2016年9月に開催された世界最大級のスタートアップピッチコンテスト「Startup World Cup」の日本予選にて優勝するなどの活躍を見せました。

10月:レアリスタが旅行者向けプラットフォーム「airfriend」をローンチ&サムライインキュベートから資金調達も実施

画像:airfriend

画像:airfriend


株式会社レアリスタが旅行者と現地で暮らす人を簡単に繋ぐことができるプラットフォームサービス「airfriend (エアフレンド)」をローンチし、同時にサムライインキュベートから資金調達を実施。2020年までに対応言語数を増加し、訪日インバウンドサービスの代表格となることが期待されます。

10月末:PDエアロスペースが H.I.S. / ANAHD と資本提携

画像:PDエアロスペースホームページ

画像:PDエアロスペースホームページ

2016年3月に84万円で出来る宇宙旅行訓練サービスを発表した名古屋の宇宙開発ベンチャー企業PDエアロスペースが、同年10月にH.I.S.とANAホールディングスと資本提携をし、各種メディアで注目を集めました(発表は12月はじめ)。2023年12月を目標に商業運航を開始する予定。

12月:ワンダープラネットがプレイネクストジャパン子会社化 & Game Server Servicesへ出資

名古屋のスマホゲームベンチャー企業のワンダープラネットが、12月にプレイネクストジャパンの株式を取得し100%子会社化。同日にはモバイルゲーム開発用バックエンドサーバサービスを提供するGame Server Servicesへの出資も発表し、年末に大きなニュースとなりました。

まとめ

2015年と比べ、大学発ベンチャーや自動車関連のスタートアップが増えたように見えます。以上のスタートアップ企業は2017年も活躍が期待される企業ばかり、編集部でも随時情報を更新していきたい所存です。今年もよろしくお願い致します。