学生ベンチャーの醍醐味と苦労とは? Tongali人材 × ITベンチャー Meetup トークセッション

投稿者: | 2019-12-26
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左から高橋氏、斉東氏、長江氏、村上氏

2019年12月8日、東海地区の大学発ベンチャー4社とTongaliプロジェクト(東海発アントレプレナーシッププログラム)のコラボイベント『Tongali人材 × ITベンチャー Meetup』が開催されました。当日は、ITベンチャー企業での就職やインターンシップ、そして起業を検討している現役大学生や20代前半の若者が参加。株式会社オプティマインド、株式会社Acompany、株式会社トライエッティング、合同会社ジークスの創業メンバー4名がトークセッションで語った、学生ITベンチャーの醍醐味や苦労についてレポートします。

登壇者プロフィール

株式会社オプティマインド 取締役副社長兼COO 斉東 志一氏

1991年生まれ、高校までは大阪で育ち、大学進学を機に名古屋へ移る。2016年に合同会社オプティマインドへジョイン。シリーズAの資金調達を終えるまでは、フロントエンドからバックエンドまでオプティマインドのコアアルゴリズム以外のアプリケーション全般の設計・開発を行なっていた。現在は、他サービスの連携や大企業との契約などのビックディールの事業戦略と人事および組織設計を主な業務とする。

株式会社トライエッティング 代表取締役社長CEO兼CRO 長江 祐樹氏

1989年愛知県生まれ。名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程修了後、2016年〜2017年米国スタンフォード大学にて客員研究員を務める傍ら、現地スマートウォッチ開発スタートアップにて一時ジョインしAIソフトウェア開発支援を行う。アカデミックではAIを用いたハイテク新材料発見技術「Materials Informatics」を専門とする。2016年トライエッティング創業、代表に就任。

株式会社Acompany 代表取締役CEO 高橋 亮祐氏

2017年、名古屋大学在学中に、プログラミングを学んだことをきっかけにエンジニア活動を開始。 2018年、個人でのWEBアプリケーション開発、東京に拠点を持つ業界シェアNo.1システムを扱う金融系ベンチャーにてシステム開発を経験し、名古屋を拠点に活動するAIベンチャーでのインターンを経て、株式会社Acompanyを創業。ブロックチェーン技術を用いたシステム開発の事業を行う。これまでに、Etherumウォレットの開発、デジタルアセット管理プロジェクトへの参画などの実績がある。 2019年名古屋大学工学部物理工学科卒業。

合同会社ジークス 代表社員社長CEO 村上 嘉一氏

1999年生まれ。愛知県出身。名古屋大学情報学部コンピュータ科学科所属。好きな食べ物はゼリー。2019年9月に、名古屋大学、名古屋工業大学の同級生と合同会社ジークスを創業。次世代のDeep Learning技術である生成型AIを使って、受託・研究開発、サービス企画開発、コンサルティング業務を行う。「人々の幸せに繋がる確かな技術のイノベーター」を目指す。

モデレーターは、東海エイチアール株式会社UNERIプロジェクトリーダーの河合が務めました。

ー社会経験のない学生は、何を強みとして起業すれば良いですか?

河合:これについて皆さんどう思いますか。

村上:ビジネスでお客さまとセッションをする時は、学生としての強みは特にないですが、大失敗しても普通の学生に戻れるリスクフリーなところが強みだと思います。先輩方はどうでしょうか。

長江:起業が目的にはなり得ないので、起業するために強みを発見する考え方は逆だと思います。数年後の自分を思い浮かべて、今ではなく数年後にこんな強みを持っていたいと考えることが大事です。

斉東:そもそも会社勤めの強みは、業界の知識や人脈があり、業界の課題が明確にわかることです。これは学生にはないです。でも、コミュニケーション力があること、大学で価値のある研究をしていることなど、それ以外にもたくさん強みにできることはあるはずです。

高橋:僕から言えることは2つ。まずは、学生というポジションを活かすような事業にすること。もう一つは、時間を思い切り投下できることです。社会人だと日々のタスクがあって時間を投下することが難しいんです。社会経験とは別のところで勝負するべきだと思います。

ー名古屋ではどこで起業のための知識や経験を得ることができますか?

高橋:ベンチャーでインターンすることだと思います。創業当初は、東京のベンチャーやトライエッティングさんでインターンをしていました。ですが、ベンチャーにスキルや経験がないととなかなか採用してもらえません。そこで僕がおすすめしているのは、自分より優秀で、切磋琢磨できる仲間を見つけて、彼らがいる環境に身を置くことです。

斉東:そうですね、知識や経験を得たい方はぜひオプティマインドに来てください(笑)。インターンやバイトの採用枠は限られているので、一定のフィルターはかけてしまいますが、ベンチャーの現場に飛び込むことで間違いなく起業に対する解像度は上がります。

長江:飲み会です(笑)。でもこれ、すごく大事なんですよ。自分に合いそうだなと思うジャンルの人たちのことを調べて、Facebookで個別にお茶に誘って経営者と仲良くなり、飲み会に誘ってもらい、朝まで飲みます。

村上:僕もやはり飲み会ですね(笑)。ですが、そもそも飲み会に誘ってもらうためには、インターンなどでつながりを作っておくことが大事です。大手企業の営業さんと1対1で話す経験や、いろいろな場所へ連れていってもらう経験を通して、自分を成長させ、知見を深めることができます。

河合:ベンチャーでインターンすることや、しっかり関係性を作って飲み会に誘ってもらうまでクローズドさせることが大事なんですね。

ー実際、ベンチャー企業の給料はどうなんですか?

長江:今はインターン生にしっかり給料を出しているのですが、創業当初はそうではありませんでした。最初の給料はどんな手段を取っても自分で獲得しなければなりませんでした。

高橋:ベンチャーに限らず、業績によって会社の給料は変動します。その中でもベンチャーはまだ利益の累積が小さく、業績が落ちてしまうとすぐ給料に影響してしまうので、大企業に比べて安定はしませんよね。大手企業は10年業績をあげなくても従業員に給料を払えるくらい会社のキャッシュがたくさんあるんです。

村上:僕たちはまだまだキャッシュがないため安定していません。僕たちは事業の性質上、黒字になるまでの時間がかかります。また、今まで営業経験がないため、商談契約につなげるまでが時間がかかり苦労しています。

斉東:ベンチャーを経営する側の話をします。そもそもベンチャーは安定してお金を稼ぐ仕組みになっていません。オプティマインドはあと2〜3年はキャッシュがある状態です。それは最近10億円の資金調達をしたからなのですが、ベンチャーの安定はその程度です。ベンチャーはよく「空から飛び降りながら飛行機を作るようなものだ」と言われますが、まさにその通りだと思います。ベンチャーで働く人にとっては、安定して給料をもらえるのは2〜3年だということです。それ以降の給料がもらえるかは働くあなたたち次第、という感じです。一緒に働く仲間たちと、2〜3年後に安定していけるようにしなくてはならないのです。

河合:自分が会社の成長の一端を担えることがベンチャーの特徴ですね。

ー起業の原体験は何ですか。原体験のない方はどうして起業したんですか?

村上:そもそも起業を志したのが高校3年生の秋ごろでした。僕はずっと医者を目指していたのですが、高校3年生の時に医者についてはじめてリサーチした時に、これは自分のやりたいことではないなと思い、別の道で医療に貢献したいと思うようになりました。特にテクノロジーを使うことと、お金をたくさん稼いでいくことで貢献したいと思い、起業をするしかないと思いました。

河合:当時周りに起業家はいなかったと思うのですが、なぜ起業という選択肢が浮かんできたのですか。

村上:当時は何が自分に合っているかを模索していました。医者という目標がなくなってしまい迷走してしまい、いろいろな職業をリサーチしていく中で起業する選択肢が生まれました。

河合:そうなんですね。他の方々は起業当時を振り返ってみていかがですか。

斉東:僕自身はこれといった原体験がないんです。大学を卒業して就職をすることよりも、自分で何かやりたい感覚が一番自分の中で強かったなと思います。

長江:僕は病気の予測がやりたいなと思っていて、それが出来るAI技術を知りたくて大学院に所属していました。僕はもともと起業を志しておらず、博士になりたいと思っていました。しかし、大学院の知識を使って医療に貢献できる人が世の中にはまだまだ少ないかもしれないと気づいたことが起業をしたきっかけです。

高橋:僕は幼稚園のころから経営者というものに憧れを持っていました。だから大学に入ってからも、僕の中で就職と起業の選択はフラットでした。もちろん就職することは考えていたのですが、大企業で働く人と起業をしていた人を見て比べた時に、後者の方がキラキラして見えたんです。確実に起業家が成功するとは思っていませんでしたが、自分のやりたいことに挑戦する姿に憧れました。

ー漠然と起業を考えている人は、どの分野で起業したら成功すると思いますか?

高橋:起業って場所取りゲームだと思うんです。今自動車を作ろうと思っても、大手メーカーがいるし、無理そうですよね。どこに自分の場所を取れば必要とされるかを考えることが大事です。しかしながら、今必要とされることはみんなやるので、今ではなく5年後や10年後に、自分がどの領域にいれば目指す成功が達成されているのかを考えることが大切だと思います。

河合:成功の定義は人それぞれだと思いますが、高橋さんの成功の姿はどのようなものですか。

高橋:事業として成立していて、自分と従業員とクライアントがハッピーである「三方よし」の姿が成功かなと思います。

斉東:オプティマインドは、ドライバーの人手不足やECサイトの拡大による物流量の増加の課題に着目していたのですが、サービスをリリースした当時は、まだ今ほど課題が叫ばれていませんでした。課題が表面化する前にその業界に参入することで、競争優位性を出せるのだと思います。

長江:そもそも、弊社ではこれが出来たら成功だという定義があります。既存領域で出したプロダクトが明確な参入障壁を持っていること、市場シェアを15〜20%取れる見込みがあることです。僕たちが参入している在庫生産管理の領域はレガシーなところなのですが、僕たちの作ったサービスはこの領域で成功できるという道が描けています。

村上:この社会課題に取り組めば成功するぞ、という社会課題はみんなわからないと思うんです。それを知っていくためには受託開発などを通して社会のリアルとの接点を持ち、経験を積んでいくことが大事だと思います。

参加者からの質問:ー起業のときの仲間選びで意識したことは何ですか。


高橋:僕はメンバーが内部崩壊した経験があります。方向性が割れていて完全に空中分解してしまいました。あとは覚悟が揃わなかった。覚悟に関して言うと、自分より優秀な人を仲間にできるかが肝です。どうしてかと言うと自分より優秀な人は、自分の船に乗ってくれる時には必ず深く考えて、それから覚悟を決めて決断するからです。

参加者からの質問:ー5〜10年後に海外に進出することは考えていますか。

斉東:考えています。自分たちのサービスは地図のデータさえあれば国内外どこでも使えるからです。ただ現実的には、海外に行くには体力がいるんです。行くタイミングを見極めるのが難しいです。

長江:しばらくは考えていないです。日本は在庫生産管理のノウハウが一番強いんです。だからすでに他社がノウハウをパッケージにして輸出しています。もし仮に海外向けにやるとしたら自社のサービスをパッケージにして僕たち以外の人にやってもらうとかかなと。

河合:ありがとうございました!

書き起こし:Froom 堀 成海

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