ベンチャー経営者が読んでおきたい本3選

投稿者: | 2017-08-08

成功者ほど読書好きは多い、そんな話を耳にしたことはありませんか? マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ氏は幼い頃からの読書好きで、今でも年間50冊の本を読み、自宅に私設図書館を設けるほど読書に費やす時間を大切にしています。そこで、今回はベンチャー経営者が読んでおきたい本を厳選して3冊ご紹介します。

1.『起業のファイナンス:ベンチャーにとって一番大切なこと』磯崎 哲也(日本実業出版社)

スタートアップの立ち上げや、会社を運営していく上で必要な「資金の基礎知識」が学べる一冊。起業する前もした後も、多くの人が頭を抱えるのが「お金」です。本書では、資本金はいくらに設定すれば良いのか、投資家や銀行からどのように資金を調達すれば良いのか、売上げや利益をどう計上するのかなど、基本的な知識が一連の流れに沿って網羅されています。事業計画やストックオプションの活用方法など、起業後にも必要な知識が、事例や用語解説を交えて平易な言葉で書かれているので、どんな人でも読みやすい一冊。

2.『ゼロ・トゥ・ワン:君はゼロから何を生み出せるか』ピーター・ティール/ブレイク・マスターズ(NHK出版)

オンライン決済サービスPayPalの創業メンバーであり、投資家としてもシリコンバレーで絶大な影響力を持つピーター・ティール氏。本書は、彼が母校のスタンフォード大学で学生向けに行った「起業論」の講義録です。ピーター氏が数百社に投資して直接学んできたこと、新しい価値を創造する企業をどう立ち上げるかについて書かれています。ピーター氏は、ゼロから1を生み出すのはテクノロジーであり、未知のテクノロジーこそが世界を変える可能性を持つと述べています。本書は、ゼロから1を創り出すために必要な思考力を与えてくれ、目線を上げてくれる一冊。経営者はもちろんのこと、起業を目指す方も必読です。

3.『我が闘争』堀江 貴文(幻冬舎)

日本の実業家として有名な堀江 貴文氏の自叙伝。堀江氏が証券法取引違反事件で逮捕され、長野刑務所で服役していたときに書き始めた一冊です。九州の田舎で過ごした幼少期から始まり、パソコンとの出会いや東大への進学を機に上京したこと、起業に至るまでの経緯や手がけてきた事業、衆議院選に立候補したこと、世を賑わせたライブドア事件の真相について事細かに綴られています。テレビで見る堀江氏は自信に満ちあふれた印象がありますが、長野刑務所内での服役中に感じた孤独や不安、恋人とのプライベートなエピソードなどからはピュアな人間味を感じ、彼も私たちと同じ一人の人間であることを感じることができます。一気に読んでしまいたくなるほど引き込まれる文章で、読み物としても楽しめます。

 

読書は視野を広げ、感性を養う方法の1つ。今回ご紹介した3冊は、ベンチャー経営者のみならず、これから起業を目指している方、現在サラリーマンとして働いている方でも勉強になるものばかりです。忙しい毎日の中でも、ほんの少しでも読書に費やす時間を作り、ぜひこの3冊を読んでみてください。