名古屋開発拠点から新たなAMR Industry Alphaが「Kagero1200」で物流DXを加速

投稿者: | 2025-10-10

プレリリースより引用


工場・倉庫のスマート化を手がけるIndustry Alpha株式会社(本社:東京都、代表取締役:渡辺琢実氏)は、自社開発の低床型自律走行ロボット(AMR)「Kagero」シリーズの新モデルとして、最大1200kgの重量物を搬送できる「Kagero1200」を提供開始しました。製造・物流現場における労働力不足や安全性向上の課題に対応し、重量物搬送の自動化と作業効率の最適化を目指します。

「Kagero1200」は、従来モデル「Kagero1000」をベースに改良を加えた重量可搬型AMRで、安定性・耐久性・走行精度を大幅に向上させたモデルです。天板の大型化による荷重時の安定性強化や、段差などによる下部衝撃への耐性向上、3DLiDARを活用した自己位置推定による走行精度の改善など、複数の技術改良が行われました。また、部材点数の削減や保護機能の追加により、メンテナンス性の向上も実現しています。
同社の重量可搬モデルはすでに大手自動車部品メーカーで採用されており、台車搬送工程の自動化により最大4名の省人化と安全性向上を実現した事例もあります。AMR導入によってフォークリフトと人の作業動線を分離し、音や光による注意喚起で事故リスクを低減するなど、安全性と効率性の両立を達成しました。

名古屋拠点から発信する“現場起点”のものづくり革新

プレリリースより引用


Industry Alphaは今回の「Kagero1200」に加え、小型モデルやアーム連携AMRなどの新たなラインアップを順次展開予定です。自律走行ロボットだけでなく、搬送工程全体を最適化するFMS(フリートマネジメントシステム)やWCS(倉庫制御システム)などを含む包括的なソリューションを提供し、工場・倉庫全体のスマート化を支援します。
同社は、東京都板橋区に本社を置きつつ、開発拠点を愛知県名古屋市守山区の「クリエイション・コア名古屋」に構えています。ハードウェアとソフトウェアの両面で内製開発を行う体制を活かし、先端技術の実用化を通じて、日本の製造・物流業界の変革に貢献していく方針です。

併せて読みたい

Nagoya Startup Newsでは、名古屋を中心に東海圏におけるベンチャー企業や新技術に関連する最新情報、業務提携に関するニュースを配信しています。東海圏のベンチャー企業や新規事業、オープンイノベーション分野に興味のある方は、以下の関連記事も併せてご覧下さい。

#クリエイション・コア名古屋特集|スマート工場・スマート倉庫をデザインし実現する|Industry Alpha株式会社

小売業界革命:FUJIとIndustry Alphaによる自動化実証実験がスタート

農業ロボット「アダム」、豊橋市で実証から実用へ 地域発の省力化支援が始動