名古屋大学発FAIとアイシン高丘、鋳造部品の設計開発DXに向け共同開発

投稿者: | 2026-07-17

プレリリースより引用


名古屋大学発のスタートアップである株式会社FAI(本社:名古屋市昭和区、代表取締役CEO:海老原寛)とアイシン高丘株式会社(本社:豊田市、取締役社長:奥田誠)は、鋳造製造性を考慮した多目的設計探索システムの共同開発を開始しました。FAIが開発する多目的トポロジー最適化技術やAIによる設計探索技術と、アイシン高丘が培ってきた鋳造技術・製造ノウハウを組み合わせ、鋳造部品に特化した設計支援システムの構築を目指します。

近年、自動車部品の設計開発では、軽量化や高剛性、振動特性、耐久性、コストなど、複数の性能要件を高い水準で両立することが求められています。一方、従来の開発プロセスでは、設計、解析、試作、評価を繰り返しながら課題を修正するため、後工程での手戻りが発生しやすく、開発期間の長期化や設計工数の増加が課題となっています。

FAIが開発する「Φ-Designer」は、設計の初期段階で最大1,000ケース以上の設計案とシミュレーションを自動で実行し、複数の性能要件を満たす設計案を探索する技術です。初期段階で幅広い設計案を検討することで、後工程における手戻りの削減と、設計開発の迅速化、製品性能の向上を支援します。

製造業における従来の設計開発工程(上)とΦ-Designerを使った設計開発工程(下)の比較:プレリリースより引用

今回の共同開発では、この設計探索技術にアイシン高丘が保有する鋳造技術や製造ノウハウを組み合わせます。鋳造特有の製造上の制約を設計初期から考慮し、軽量化、剛性、振動特性、コストなどの要求性能を同時に満たす設計案を自動的に探索するシステムの開発を進めます。

AIで設計案を比較・整理し、設計者の意思決定を支援

共同研究の概要:プレリリースより引用


共同開発するシステムでは、AIを活用して多数の設計案を整理・比較し、製品の用途や設計方針に応じて候補を選定できる環境の構築を目指します。設計者が性能や製造性、コストなどの観点から複数の設計案を比較できるようにすることで、設計における意思決定を支援します。

FAIは、本共同開発を通じて、鋳造製品に特化した設計支援技術の高度化を進める方針です。設計初期から多数の設計案を自動探索し、性能、製造性、コストを総合的に評価することで、開発工数の削減と製品性能の向上につなげます。

FAIは、「科学計算技術で効率的なモノづくりを実現する」をミッションに掲げる名古屋大学発の学生スタートアップです。独自の科学計算技術やシミュレーション技術を活用し、製造業における人手不足や生産性向上などの課題に対応するソリューションを提供しています。今回の共同開発を通じて、設計開発プロセスのDXを推進し、日本のものづくりにおける競争力強化への貢献を目指します。

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