愛知県豊田市では、全国で初めて「マンホールアップサイクル実証事業」が開始されました。この画期的なプロジェクトは、豊田市、独立行政法人国立高等専門学校機構豊田工業高等専門学校(以下、豊田高専)、アイシン高丘株式会社の共働により実施され、使用済みマンホール蓋の再利用を目指します。2024年1月19日に開催されたキックオフミーティングでは、このプロジェクトの詳細や将来の展望が語られました。
本事業は、年間約100枚の交換が必要とされる豊田市内の下水道用マンホール蓋を焦点に置いています。これまで鉄スクラップとして処分されていたこれらの蓋を、新たな製品として生まれ変わらせるアップサイクルの概念を検証するものです。
この実証事業は、2024年1月19日から2025年3月31日まで行われます。具体的には、豊田市がプロジェクトの統括とマンホール蓋の提供を行い、豊田高専が製品アイデアとデザインの企画を担当。アイシン高丘株式会社は製品開発支援と試作モデルの製造を手掛けます。
新たな価値創造への道筋:豊田市マンホールアップサイクル事業のキックオフと次のステップ
キックオフミーティングは、アイシン高丘本社で行われ、各機関から60人が参加しました。この会合では、プロジェクトの概要説明のほか、鋳造に関する基礎講座やアイシン高丘株式会社本社工場の見学が行われました。今後は三者が協力して新製品のアイデアやデザインについて検討を進め、来年度中には試作モデルの製造を目指します。この取り組みは、持続可能な社会への一歩として、注目を集めています。
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