大型鋳造時代に挑む! 東海・三重の3社が金型補修の体制強化でMOU締結

投稿者: | 2025-09-17

プレリリースより引用


アルコニックスグループの東海溶業株式会社(本社:豊田市、代表取締役:大竹直樹氏、以下:東海溶業)は、愛知溶業株式会社(本社:一宮市、代表取締役:市川修氏、以下:愛知溶業)、株式会社明和製作所(本社:三重県三重郡菰野町、代表取締役:大矢知公則氏、以下:明和製作所)と、メガ・ギガキャスト溶接補修に関する技術連携のMOU(基本合意書)を締結しました。自動車業界を中心に世界的な普及が進む大型鋳造技術に対応し、日本発の高品質な金型製作・補修ソリューションの国際展開を目指します。

3社による技術連携は、世界で急速に広がる「メガ・ギガキャスト」への対応力を高めることを目的としています。メガ・ギガキャストは、従来多数の部品で構成されていた車体パーツを一体成形で製造する革新的な鋳造技術であり、中国や北米を中心に導入が進んでいます。その市場規模は拡大を続け、補修やメンテナンスにおいても高精度かつ耐久性のある対応が求められています。

愛知溶業は金型の長寿命化を実現する補修技術に強みを持ち、明和製作所は海外拠点を含む豊富な実績を有する金型製作の専門企業です。今回新たに加わった東海溶業は、肉盛溶接用材料の開発・製造・販売を手がけており、海外ネットワークと材料開発力を活かして迅速な対応と技術提案を可能にします。3社の役割を掛け合わせることで、金型の製作から補修・材料供給までを一貫して提供する“ワンストップの金型トータルサポート”体制を構築します。

“東海モデル”で挑むグローバル市場 補修と材料の両軸強化

今回のMOU締結を通じて、3社は日系自動車メーカーやダイカストメーカーを主要顧客としながら、需要が高まる中国をはじめとした海外市場への展開を本格化します。とりわけメガ・ギガキャストは高温での鋳造が必要なため、補修技術と材料の両面での高度な対応が不可欠です。東海溶業の溶接材料によって耐久性と補修効率を高めることで、現地競合との差別化を図ります。

愛知県豊田市、一宮市、三重県菰野町といった東海エリアのモノづくり企業がタッグを組むことで、日本の高い製造技術を活かした国際展開のモデルケースとなることが期待されています。今後は補修実績の積み重ねを通じて、海外市場への浸透を図るとともに、国内自動車産業に向けても新たな価値提供を目指していきます。

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