アジラとアイシン精機が中型自動運転バスにおける車内転倒事故の防止に向けて、公共モビリティの実証実験を開始

投稿者: | 2020-08-28

画像:プレリリースより引用(転倒リスク通知のイメージ)


ディープラーニングを活用した画像認識技術を提供する株式会社アジラ(本社:東京都町田市)は、アイシン精機株式会社(本社:愛知県刈谷市)と共同で、国立研究開発法人産業技術総合研究所が経済産業省、国土交通省から受託した「中型自動運転バス実証実験事業」において、バス運行事業者として選定された大津市および京阪バス株式会社の実証実験に参画することを発表しました。

今回の大津市における京阪バスとの公共モビリティの実証実験では、アジラとアイシン精機が共同で実車両環境下における乗客の転倒リスク通知システムに関する実証を行うことにより、実用化に向けた課題を洗い出すことを目的としています。

アジラのエッジ向け姿勢推定アルゴリズム「AsillaPoseV3」を活用し、多様な環境下でも正確に複数の乗客の姿勢を時系列で推定し分析することで、乗客の車内での転倒を未然に防ぎます。一方、アイシン精機は、車内のカメラで乗客の身体能力を推定、転倒のリスクが高い乗客の乗車を監視者へ通知する転倒リスク通知システムの技術開発を担っています。

アジラが持つ、人の骨格を認識し、同一乗客をトラッキングする技術と、アイシン精機が持つ、独自の「身体能力推定技術」を組み合わせることで、乗客ごとのバスに乗り込む際の特定の動作特徴を数値化し、転倒リスクを判定。この技術によって、高齢者や障がい者など、バス乗車時に転倒に不安を抱える人々にとっても安心して乗車できる自動運転バスの普及に貢献します。

今後、公共モビリティの自動化が進む中で、モビリティの安全性が一つのテーマとなっています。今回の連携により両社は、乗客の車内での転倒を未然に防止することで、安全を第一に考えた公共モビリティサービスを創出し、全ての人が安全・安心かつ便利に「移動」ができる街づくりを目指します。