マップフォーを中心に名鉄タクシー車両を活用した高精度三次元地図を作成する実証事業を実施

投稿者: | 2020-08-29

(画像:プレスリリースより引用)

3次元地図の技術開発を進める名古屋大学発スタートアップである株式会社マップフォー(本社:名古屋市中村区)は、名古屋鉄道株式会社(本社:名古屋市中村区)、中日本航空株式会社(本社:愛知県豊山町)、株式会社メイテツコム(本社:名古屋市中村区)、名鉄タクシーホールディングス株式会社(本社:名古屋市中川区)の4社と共同で、名鉄タクシーホールディングスが所有するタクシー車両を活用し高精度三次元地図を作成する実証事業を実施することを発表しました。

自動運転車は、高精度三次元地図データと車載センサーが取得した情報を重ね合わせる事で安全な自動運転が可能になります。今回の実証事業は、愛知県内を運行するタクシー車両を用いた三次元地図データ収集と、収集データによる三次元地図作成の精度検証及び自動運転システムへの活用検討を目的としています。

これまでの高精度三次元地図の作成には、MMS(モービルマッピングシステム)と呼ばれる三次元計測システムが用いられていました。データ収集のために高価なセンサーを車両に搭載する必要があり、コスト面での課題がありました。

(画像:プレスリリースより引用)

そこで今回、安価なセンサーを用いて三次元地図を作成する名古屋大学の研究成果を活用したマップフォーの技術と、中日本航空の測位精度の高度化を実現する技術を組み合わせることで、車両に後付けできる簡易的な計測機器が誕生。従来のMMSと同精度の三次元地図作成ソフトウェアが開発されたことで、コストを抑えたデータ収集が可能になりました。

今後の実証事業の成果は、将来的な自動運転サービスやインフラ保守・点検においての活用が期待されます。また、MMSで計測された基盤地図データと連携することで、自動運転社会の実現を支える新たな情報インフラの構築を目指します。