Game Server Services株式会社(本社:北名古屋市)が、2018年3月30日に、大和企業株式会社(本社:東京都千代田区)、株式会社Game With(本社:東京都港区)、KLab Venture Partners株式会社(本社:東京都港区)、株式会社ディー・エヌ・エー(本社:東京都渋谷区)の4社を引き受け先とする、シードラウンドでの第三者割当増資により、8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
高拡張性、高可用性が特徴
Game Server Services株式会社は、セガ・任天堂でサーバーエンジニアとして活躍していた丹羽 一智氏により、2016年9月に設立されたITベンチャー企業。サーバーレス技術を活用したゲームサーバー基盤『Game Server Services(GS2) 』を開発・提供しています。
2016年12月には、名古屋を拠点にスマホゲームの開発を行うワンダープラネット株式会社より資金調達を実施しています。
GS2は、最先端のサーバーテクノロジーである FaaS (Function as a Service※)を活用した設計・実装が行われています。これにより、大量のアクセスを捌ける「高拡張性」を持ち、ハードウェア障害やデータセンターが被災しても、データを消失・停止することなくサービスを継続できる「高可用性」を実現しています。
※プログラムの実行時間に対して課金され、アクセスが無い場合は、ストレージの維持費用などが発生するのみ
サービスは、ユーザを識別するためのアカウント管理機能を提供する「GS2-Account」、消費型アイテムの管理機能を提供する「GS2-ConsumableItem」など12項目。ユーザーは、機能単位で契約することができます。
サーバー障害のリスクを軽減
モバイルゲーム開発者が避けたいのは、配信開始やイベント実施に影響を及ぼす「サーバー障害」。多くの場合は、設計・実装ミス、キャパシティ予測ミスが起因となっています。
GS2のような、 FaaS による設計・実装が行われている汎用ゲームサーバーを利用することで、サーバー障害のリスクを軽減することができます。
現在GS2は、株式会社スタジオリールのオンライン対戦ゲーム『SOCCER DUEL ONLINE』、usaya株式会社の3Dシミュレーションゲーム『おひとよしカメたろう』 などで導入されています。
いずれも、欲しい範囲の機能がUnity用SDK(ソフトウェア開発キット)を含めて提供されていること、従量課金制であることなどが決め手となり、導入に結び付いたもの。自社でサーバーを開発・運用せずとも、柔軟なゲーム開発が可能です。
同社は、今回の資金調達で開発体制を強化し、さまざまなタイプのゲーム開発が出来るよう、サービスの拡充を行う計画。ゲームサーバー業界を担う存在として、注目が集まっています。