名古屋市「Hatch Technology NAGOYA 2025」提案募集を開始 行政・社会課題に挑む16テーマを公開

投稿者: | 2025-06-16

プレリリースより引用


名古屋市が実施する先進技術社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA 2025」において、課題提示型支援事業の16テーマが公開され、提案の募集が開始されました。運営を担う特定非営利活動法人コミュニティリンクは、企業やスタートアップからの提案を7月13日(日)まで受け付け、8月下旬には採択企業を決定、同月から翌年2月末まで実証を進めるとしています。


「Hatch Technology NAGOYA」は、先進技術の研究開発や社会実装を促進し、技術系企業の集積を目指して2019年にスタートした名古屋市の支援事業です。その中核を成す「課題提示型支援事業」では、市の各部署が実際に抱える行政課題や、名古屋地域における社会課題をもとにテーマを設定し、企業との協働実証を通じて解決を図ります。

2025年度は行政課題8件、社会課題8件の計16件が設定され、採択された提案には実証費用の一部が支援されます(行政課題:最大150万円、社会課題:最大300万円)。例えば、過去には名古屋市科学館での多言語AI翻訳による実演ショーの支援実績があり、市民サービスの向上にもつながる取り組みが進められてきました。

Zoomで課題を深掘り 7月1日にオンライン説明会を開催

プレリリースより引用


提案募集にあわせ、7月1日(火)にはZoomによるオンライン課題説明会の開催が予定されています。前半は行政課題編、後半は社会課題編として、各担当部署と参加企業との質疑応答が行われるブレイクアウトルームも設けられる予定です。企業はこの場を通じて課題の背景や現場のニーズを深く理解し、自社技術を活用した解決策を検討することが可能です。

本プログラムを通じて採択された実証事業者は、名古屋市内の公共施設などをフィールドに技術の社会実装を試み、次年度以降の本格展開を視野に入れた効果検証を行います。名古屋市は今後も、先進技術と地域課題の接点をつくることで、都市課題の解決と地域経済の活性化を同時に実現するエコシステムの構築を目指しています。

「Hatch Technology NAGOYA 2024」レポートはコチラ

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