名古屋大学発のスタートアップ企業であるIcaria株式会社(本社:東京都文京区)は、独立系ベンチャーキャピタルのANRIと国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)を引受先とし、第三者割当増資とNEDOからの助成金を合わせて総額数億円前半の資金調達を実施したことを2019年2月中旬に発表しました。
Icariaは2018年5月に設立された、尿検査によるがん診断の実現を目指す名古屋大学発のベンチャー企業。同社の独自デバイスを用いて、尿中に存在するマイクロRNA(他の遺伝子の発現をコントロールする重要な役割を担うリボ核酸)を抽出し、その状態や特性をAIによって分析することでがん診断を行なうとしています。
プレスリリースによると、実験ベースでは既に1mlの尿から1300種以上のマイクロRNAを収集することに成功しており、医療業界でも注目が高まっています。