株式会社SkyDriveが近鉄グループホールディングス株式会社より出資を受けることを発表 2025年大阪万博で空飛ぶクルマの実現を目指す

投稿者: | 2022-04-15

プレスリリースより引用

株式会社SkyDrive(本社:愛知県豊田市)が、近鉄グループホールディングス株式会社(本社:大阪府大阪市)から出資を受けることを発表しました。両社は2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けて「空飛ぶクルマ」の実現を目指し、実現した先の大阪・伊勢志摩エリアなど近鉄の沿線地域における「空飛ぶクルマ」事業の成立に向けて現在、協議中とのことです。

SkyDrive株式会社

株式会社SkyDriveは、日本発の空飛ぶクルマを開発するスタートアップとして、2018年7月に、愛知県豊田市に設立。「100年に一度のMobilityを牽引すること」を使命として、空飛ぶクルマと重量物を安全に運ぶ物流ドローンを開発しています。

同社は、2012年に発足した有志団体CARTIVATORのメンバーを中心に操業。空飛ぶクルマ「SkyDrive」の開発にはCARTIVATOR時代である2014年から着手し、資金調達と試行錯誤を重ねて、2020年の夏に国内唯一の有人飛行試験に成功させました。2030年以降には空飛ぶクルマの自動運転化を予定し、誰もが自由に空を飛べる時代を目指しています。

空飛ぶクルマとは「電動」「自動(操縦)」「垂直離着陸」が一つのイメージではあるが、明確な定義はないとのこと。現在、世界各国で新たなモビリティとして期待開発の取り組みが行われ、日本においても新たな移動手段、災害時の救急搬送などの活用を期待し、世界に先駆けた実現を目指しています。

出資背景

プレスリリースより引用


これまでも同社は、2020年11月に大阪で設立された「空の移動革命社会実装大阪ラウンドテーブル」に構成員として参加や、2021年9月の大阪府・大阪市との連携協定締結など様々な取り組みを行ってきました。

今回の近鉄グループからの出資により「空飛ぶクルマ」の実現に向けた検討を加速させ、2025年の大阪・関西万博開催時に大阪ベイエリアでのエアタクシーサービスの実現を目指します。

さらには「空の移動革命に向けた官民協議会」(経済産業省、国土交通省共同事務局)にて発表されたロードマップの目標でもある2020年代半ば事業スタートに向け、事業の成立可能性を検討する連携協定の締結を協議中とのことです。

関係者コメント

近鉄グループホールディングス株式会社 代表取締役社長 小倉敏秀
近鉄グループでは、社会の構造が大きく変化する中、共創による豊かな社会の実現に向けた取り組みを進めています。このたび、国内で唯一有人飛行試験に成功し、「空飛ぶクルマ」のフロントランナーである SkyDrive さんへ出資させて頂くことになりました。今後、鉄道など既存交通との結節による移動の利便性向上、離発着場を核としたまちづくり、観光・レジャー用途での観光地の魅力向上などを検討し、「空飛ぶクルマ」を通じた魅力ある社会づくりに貢献してまいります。

株式会社 SkyDrive 代表取締役 CEO 福澤知浩
近鉄グループさんとは、SkyDrive 創業以来、空飛ぶクルマ実装に向けた議論や活動を一緒にさせて頂いています。2021 年 10 月には、地域住民の方々の理解と社会受容性を高めるために、「空飛ぶクルマによるエアタクシー事業性調査」を共同で実施させて頂き、今回、出資頂く運びとなりました。近鉄グループさんは、運輸・ホテル・レジャー・流通などの領域で、地域の方々と直接接しながら、人々の暮らしに喜びや豊かさを提供されています。SkyDrive のビジョンである「空を、走ろう」が、近鉄グループさんの各領域とシナジーを生みながら広がっていくことを目指し、まずは、大阪エリアや伊勢志摩エリアにおける空飛ぶクルマの社会実装を目指して参ります。地域経済の発展ならびに、安全で楽しく便利な暮らしの実現に貢献できるよう精進して参ります。

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