スマホゲームで名古屋から世界へ挑戦!ーワンダープラネット常川CEOにインタビュー

投稿者: | 2016-11-30
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常川氏

スマホゲーム最後発企業‘‘ワンダープラネット”の海外での快進撃が続いています。そんなワンダープラネットは2012年に名古屋で設立されたITスタートアップ企業です。今回の記事では、世界へ挑むワンダープラネットのCEOである常川氏にインタビューをさせて頂き、海外での取組みと今後の展望を伺いました。

常川 友樹 (つねかわ ともき)
ワンダープラネット株式会社 代表取締役社長CEO

1981年生まれ、愛知県出身。愛知大学を中退後上京し、モバイル系スタートアップ企業の創業メンバー・執行役員を経て、2004年に株式会社オープンキューブを創業する。2012年に同社が名古屋に設立したモバイルアプリケーション開発部門を独立させ、ワンダープラネット株式会社を設立。社内で開発される全てのプロダクト・サービスの総責任者およびエグゼクティブプロデューサーを務める。

クラッシュフィーバーがポケモンGO!を抜いて台湾と香港のApp Store売上ランキング総合1位を獲得!全世界600万DLを突破!

crashfever

ワカメダ:スマホゲーム『クラッシュフィーバー』は、2016年5月にリリースした台湾・香港・マカオ版が台湾と香港でポケモンGO!を抜いてApp Storeの売上ランキングで総合1位を獲得、2016年9月に世界累計600万ダウンロードを突破しています。リリース当初から順調に進捗したのでしょうか?

常川氏:クラッシュフィーバーは、実を言うと国内でリリースした当初はApp Store売上ランキングで国内総合100位くらいだったのですが、そこから300位以下まで下がり続け、一般的にはもう復活できないところまでランキングが落ちてしまいました。

それから3ヶ月間、売上が低迷したままひたすらユーザー様の声を拾い上げてサービスの改善をし続けたのですが、結果、国内で売上ランキング総合8位まで上げることができました。

ワカメダ:国内で売上ランキング総合300位以下まで下がって復活し、その後海外で躍進しているゲームは、日本ではほぼ無いってことですよね。

名古屋から世界を狙うワンダープラネット

ワンダープラネットのオフィス

ワカメダ:クラッシュフィーバーは台湾・香港エリアに続き、グローバル市場に積極的に参入を進めていますが、国内でリリースした当初からグローバル展開を意識されていたのでしょうか?

常川氏:設立当初からグローバル市場へ挑戦する意識で創業しています。ワンダープラネットという社名はWorldwide、Nagoya、Developer、Play、Amazing、Network、を組み合わせた造語で、「世界中へ、名古屋から生まれた開発チームが、遊びごころあふれる驚きとワクワクを、広げてゆく。」と言う意味が込められています。ゲーム会社としては京都の任天堂に影響を受けています。

ワカメダ:任天堂ですか?

常川氏:はい。かつて地方の京都からグローバル市場を席捲した任天堂のように、名古屋からも積極的に世界を狙っています。ただし、僕らの場合はアジア地域がメイン市場です。

海外展開は全て自社パブリッシング、ゲーム業界の常識を覆す

ワカメダ:ワンダープラネットは海外展開においても自社パブリッシング(開発したゲームを自社で配信すること)をしているとお聞きしました。日本のゲーム会社ではとても珍しい取り組みだと思うのですが、どういった狙いがあるのでしょうか?

常川氏:まず僕らは前提として、僕も含めてゲーム業界出身のスタッフが半数もいません。ですので、ゲーム業界の常識ではあまりやらない取り組みを積極的にできているのだと思います。国内・国外問わず、自分たちがフラットに正しいと思うことをやるようにしています。

多くのゲーム会社が海外進出をする際には海外現地のパブリッシャー(他社で開発したゲームを特定のエリアで配信する企業)に任せていますが、クラッシュフィーバーに一番詳しいのはもちろん僕らですから、サービスの成長を考えると、開発・運営やパブリッシングも基本的に自分たちでやるべきだと思っています。

ワカメダ:最近では、クラッシュフィーバーの15言語対応のグローバル版をリリースされましたが、それも自社で対応しているのでしょうか?

常川氏:そうです、主に東京オフィスで行なっています。東京オフィスは常に外国語が飛び交う環境です。

ワカメダ:なるほど。先日、COOの久手堅氏がGoogleのイベントに登壇されていましたが、そういった面で世界からも評価を受けているのですね。

Google Play CONNECT2016で登壇した際の様子

ワンダープラネットは真のベンチャー企業でありたい

インタビューに答える常川氏

ワカメダ:では最後に、これから名古屋で起業する方や、名古屋のベンチャー企業で働こうと考えている方に向けて一言お願いします。

常川氏:名古屋に限らず、地方で起業や就職・転職をする意義を理解することが重要だと思っています。
東京だと、例えばオフィスがものすごく綺麗で、オシャレでかっこいいベンチャー企業はたくさんありますが、「地方発のベンチャーはどうあるべきなのか?」については常に考えているつもりです。東京の真似をする「劣化東京ベンチャー」になってしまうのが一番まずいと思っています。

23歳で東京で起業をして、その後30歳になって名古屋で2回目の起業をして思ったことは、「会社のあらゆることをできるだけシンプルにして、企業のミッションやバリューがはっきり見えるようにしたい」、「かっこ悪くても泥臭く挑戦し続ける真のベンチャーでありたい」ということでした。

ワンダープラネットはこの点を意識して会社づくりをしてきましたので、共感して下さる方がいらっしゃれば、是非なんらかの形でご一緒させていただければ嬉しいです。

編集部コメント

失敗を活かし、売上の無い期間を経て逆境から復活したワンダープラネットは、今まさに名古屋で一番急成長しているスタートアップ企業と言えます。Nagoya Startup Newsでは、引き続きワンダープラネットに関するニュースを配信していく予定です。

取材に協力してくれたワンダープラネット株式会社の常川CEO、本当にありがとうございました。