点検の常識を変える 現地走行不要の舗装評価技術が初の掲載へ

投稿者: | 2025-04-18

プレリリースより引用


朝日航洋株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:加藤浩士氏、以下 朝日航洋氏)、トヨタ自動車株式会社(本社:豊田市、代表取締役社長:佐藤恒治氏)、株式会社オリエンタルコンサルタンツ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:野崎秀則氏)、株式会社エイテック(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:久川真史氏)の4社が共同開発した「一般車両のビッグデータから路面評価(IRI/わだち掘れ量)を行う技術」が、国土交通省の「点検支援技術性能カタログ」に掲載されました。現地走行を不要とするビッグデータ活用型技術として、舗装点検分野での国内初の登録となります。

本技術は、一般車両の走行履歴から自動収集されるタイヤ回転速度などのデータをもとに、舗装の維持管理指標であるIRI(国際ラフネス指数)やわだち掘れ量を評価するものです。従来の点検手法と比較して、2割以上の工期短縮とコスト削減を実現できることが特長で、2025年3月時点で20を超える自治体や道路管理団体において導入されています。

この技術は、2024年8月に実施された国土交通省の公募試験を経て評価され、2025年4月に性能カタログへ掲載されました。点検支援技術性能カタログは、一定水準を満たした新技術の性能を示す資料であり、本技術のようなビッグデータ活用型の手法が掲載されるのは国内で初めてです。

“点検DX”の実現へ 走行データを活かす社会インフラの未来

今後は、本技術を活用した効果的かつ効率的な道路舗装の維持管理手法を提案し、さらなる普及を目指します。開発に関わった各社は、それぞれの強みを生かし、インフラのDX(デジタルトランスフォーメーション)推進にも貢献していく方針です。

特に、朝日航洋は「地域を走るクルマが道路のミライを守る!」をキーワードに、本技術を活用した道路見守りサービスを展開中であり、2025年7月には「AERO TOYOTA」への社名変更も予定されています。今後の展開により、持続可能で安全な社会インフラの実現が期待されています。

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