【8月31日(土)応募締切】名古屋市主催 AI・IoT人材BOOSTプログラムが9月25日より開催

投稿者: | 2019-08-27

日本政府が提言した『AI戦略』によれば、年間100万人の社会人に対してAIリテラシー教育の必要性があると取りまとめられており、地域単位でのAI人材やIoT人材の発見や育成が急務となってきています。

名古屋市でもスタートアップ支援施策と合わせてAI・IoT人材BOOSTプログラムが開催されており、第2回目の開催が今年9月25日から行われます。

AI・IoT人材BOOSTプログラムとはどんな内容でどんな成果が得られるのか、今回は昨年度プログラムに参加した3人にインタビューをしてみました。

AI・IoT人材BOOSTプログラムとは?

AI・IoT人材BOOSTプログラムは、AI・IoTにおける最新プロトタイピング技術を始め、それらの技術を使った事業開発に必要な様々な知識や開発プロセス全般について、数ヶ月かけて学ぶ、名古屋市主催のプログラムです。

このプログラムは、名古屋市がイノベーター10000人を輩出するための「NAGOYA BOOST10000(ナゴヤブーストテンサウザンド)」を構成する1つのプログラムとして運営されており、AI・IoT人材BOOSTプログラムの中で作った成果を、最終的にNAGOYA BOOST DAY FINALにて発表します。

インタビュー|株式会社LINK 代表取締役 水野友喜氏

1人目のインタビューは、介護サービス「イチロウ」を運営する株式会社LINK代表取締役の水野友喜氏。介護スタートアップを運営する水野氏は、20歳から30歳までの10年間、介護の現場と裏方を経験し、2017年4月に会社を設立しました。

ーどんな事業をされているのか教えて下さい。

水野:公的介護保険を使わない介護サービスです。医療で言うところの自由診療ですね。祖父の名前が一郎だったことが由来で、「イチロウ」というサービス名になっています。会社を作る前は、介護福祉士として特別養護老人ホームで5年間現場を経験した後、転職して老人ホームの立ち上げやマネジメントをしていました。

ーAI・IoT人材BOOSTプログラムをどのようなきっかけで知りましたか?

水野:もともとIT領域やテック領域に関心があって、システム開発を委託しているエンジニアの方と一緒にNAGOYA HACKATHON(上図参照)に参加したことがきっかけです。

ープログラムに参加してみて、事業に活かせたことはありましたか?

水野:「イチロウ」で実験したいことが多くあって、それをプログラム参加中に名古屋市さんと一緒に検証できたことは大きいです。あとは、今まで独学で経営を勉強していた私にとって、リーンスタートアップなどのフレームワークを1から勉強できたことは大きかったです。

プログラムに参加したチームは、今でも継続して事業を進めているチームも多いです。そういった意味で、参加後も刺激にもなっていますね。

インタビュー|NEXTRA 代表 中川裕太氏

2人目のインタビューは、キャリア支援サービスを展開するNEXTRA(ネクトラ)の中川裕太氏。大手人材派遣会社にてチームのマネージャーとして新規営業や最大130人の派遣者フォローを経験し、2018年8月に独立しました。

ーどんな事業をされているのか教えて下さい。

中川:「全ての人の挑戦が実現する社会を創造する」ことをミッションに、キャリアスタイルを構築して行くための支援をする事業をしています。前職が派遣会社だったんですが、派遣業はクライアントとなる企業からお金を頂くモデルなので、自分のミッションに沿って求職者寄りのサービスをやりたいと思い、独立するに至りました。

ーAI・IoT人材BOOSTプログラムをどのようなきっかけで知りましたか?

中川:一般社団法人未来創造の方にプログラムのことを教えて頂きました。

ー参加してみてどうでしたか?

中川:私たちのサービスは無形商材なので、最初は知識だけを吸収しようと思って参加しましたが、実際に参加してみて自分たちに足りないものを痛感しました。営業力やプレゼン力だけではなく、中身の部分、つまりゼロからイチをつくることが苦手だなと気づいて、メンターの崔(チェ)さんからもかなりのアドバイスをもらいました。

プログラムが終わって、今までやっていたことを一旦リセットしてもう1回サービスを作り直すときに、プログラムで学んだゼロイチのフレームワークを活かすことができました。

インタビュー|株式会社コーワメックス メカニカルエンジニア 大西昌司氏

3人目のインタビューは、社員数500名を超えるファンクション・エンジニアリング企業の株式会社コーワメックスでエンジニアを務める大西昌司氏。もともとは、ツアー添乗員や英会話業者で働いた異色の経歴を持ちます。

ー普段は社内でどのようなお仕事をされているのでしょうか?

大西:メカニカルエンジニアとして、CADを使った自動車のアフタマーケットパーツの設計などをしています。

ーAI・IoT人材BOOSTプログラムをどのようなきっかけで知りましたか?

大西:異業種からの転職ギャップを埋めるため、多くの資格取得にチャレンジしており、それが目に止まって会社からプログラムを紹介してもらったことがきっかけです。最初はハッカソンに参加しました。

ー社内からプログラムに参加してみて、どのような印象でしたか?

大西:新しいことをスピーディーにチャレンジできる場所だと思いました。Slackのような新興サービスを使いながらプロジェクトを進めていくことは、企業に勤めている自分にとっては新鮮でした。

ーどんなメリットがありましたか?

大西:今まで遠い存在であったAIやIoTが身近に感じることができるようになったことです。これにより会社で自分がエンジニアとしてやるべきことが明確になりました。あとは、社内で自分の存在をアピールできたことです。CES(ラスベガスで開催される電子機器の見本市)やイスラエルに行くチャンスや、社内の新規事業に携わるチャンスを得ることができました。どんどん面白い経験を積んで、会社や個人で事業を起こしていきたいです。

編集部まとめ

3人のインタビューから、AI・IoT領域でゼロからイチをつくるフレームワークを体系的に学べることや、参加者のプログラム前後のモチベーションが高いことを知ることができました。応募期間は残りあと数日。新規事業創出・事業創造にチャレンジしてみたい方、起業・スタートアップにチャレンジしてみたい方、AI・IoTといった最新テクノロジーを使った新しい取組みにチャレンジしてみたい方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

イベント詳細

実施期間:2019年9月25日(水)〜2020年2月上旬
実施回数:15~20回程度(1回あたり平均3時間〜5時間の計100時間程度)
参加費:無料
定員:25名
参加方法:公式HPから応募 http://jellyware.jp/nagoyaboost/
参加者募集期間:20197月16日(火)〜8月31日(土)
面接選考期間:2019年9月2日(月)〜9月18日(水)
選考方法:ウェブからの応募内容と面接審査をもとに選考
参加対象:新規事業創出・事業創造にチャレンジしてみたい方、起業・スタートアップにチャレンジしてみたい方、AI・IoTといった最新テクノロジーを使った新しい取組みにチャレンジしてみたい方、本取組みで学んだものをフル活用して夢を実現したい方、本取組みで学んだものをフル活用して社会貢献したい方
場所:NAGOYA INNOVATOR’S GARAGE

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