愛知県が主導で行うスタートアップアクセラレータプログラム「Aichi Open innovation Accelerator」が今年7月より始動し、スタートアップ企業の募集(募集締切:10月11日金曜日)やオープンイノベーションパートナーの応募受付(応募締切:11月1日金曜日)が開始されています。2018年度より愛知県がスタートアップ・エコシステムの形成を目的に始めた「Aichi-Startup戦略」の一貫で開催されているこのプログラムはどのような内容でどのようなメリットがあるのか、Nagoya Startup News編集部が解き明かしていきます。
プログラム実施の背景
経済産業省中部経済産業局が発表した『東海経済のポイント2018(3大経済圏比較)』で実際にそのデータを見てみると、東海圏の製造業の産業構成割合は37%(2015年)で、就業者の約25.6%が製造業者に従事している(2017年)状況です。製造業界を愛知県がリードしてきた一方で、CASE(Connected[コネクテッド]、Autonomous[自動運転]、Shared & Services[カーシェアリングとサービス]、Electric[電気自動車]の略語)やMaaS(Mobility as a Service)の発展が進み、愛知県の産業構造や競争に変化が訪れています。
新産業創出のための環境構築が求められる背景の中、IoTやAI技術を有するスタートアップを誘引し、個別の短期集中支援や資金獲得・事業提携等につなげるための場を提供し、愛知発のスタートアップの土壌情勢を目的に開催されるのが、この「Aichi Open innovation Accelerator」です。
「Aichi Open innovation Accelerator」の内容
プログラムの内容は、
– メンタリング(起業家や投資家、弁護士らがビジネスのブラッシュアップに向けた個別指導)
– セミナープログラム(スタートアップがビジネスを加速するために必要な知識・理論・実践を学ぶセミナー)
– ネットワーキング
– 資金獲得やマッチングの機会と場の提供
などで構成されます。
愛知県内外のIoTやAIなどの技術を有するスタートアップを対象に参加企業を募集し、審査を経て最終的に~10社程度に絞り込まれます。ユーグレナ・じげん・クラウドワークス・エスエルディー・マネーフォワードなどの上場企業の社外取締役を務める木村忠昭氏が代表を務める株式会社アドライトが運営を担当していることもあり、当プログラムには都内や東海圏の著名起業家・投資家のメンター陣を揃えています。
スタートアップのエントリー締切間近!
今年8月5日には、WeWork名古屋グローバルゲートにてローンチイベント「テクノロジー・スタートアップ共創最前線」が開催され、愛知県森岡副知事のオープニングスピーチやTomyK代表 / ACCESS共同創業者の鎌田富久氏が登壇し、事業会社・VC・スタートアップのプレーヤーを中心に約70名もの参加者が集まるなどの盛り上がりを見せました。
スタートアップ企業の募集締切は10月11日金曜日、オープンイノベーションパートナーの応募締切は11月1日金曜日です。興味のある方はぜひご応募してみてはいかがでしょうか。