アートから生み出すイノベーション、自分らしい生き方を考える|NAGOYA CONNÉCT #20イベントレポート

投稿者: | 2022-03-16
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イノベーションの促進と交流の機会として名古屋市が主催している「NAGOYA CONNÉCT(ナゴヤコネクト)」(運営:Venture Café Tokyo) が2022年2月25日(金)、旧那古野小学校をリノベーションしたインキュベーション施設「なごのキャンパス」でオンライン配信にて開催されました。第20回目となる今回は前半では「ART×INNOVATION」と題し、アートから生み出すイノベーションについて、後半では「Women’s Leadership Session」として自分らしい生き方を考えることでさまざまな視点を学ぶ4時間となりました。

プレスリリースより引用

愛知県立芸術大学が考えるART×INNOVATION

NAGOYA CONNÉCTは「ちょっとした繋がりからイノベーションを生むことができる」をキーワードに、2020年の7月から毎月第4金曜日に開催される定期イベントです。学びと繋がりの両方を叶えるプログラムとなっており、イノベーションに興味や関心がある方なら誰でも無料で参加できます。

20回目を迎えた今回の前半は、愛知県立芸術大学から2名の先生方をお招きし、アートを通じたイノベーションに関するお話をうかがいました。そもそもの「デザイン」と「アート」の違いについて」や「アートを用いた思考法」、さらには「アートを事業へ還元し、社会へ実装すること」について議論を深めました。

登壇者​​
水津 功(すいず いさお):愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン・工芸科デザイン専攻 教授|デザインスタジオwater mark designで活動する他、社団法人未来マトリクス顧問を務める

春田 登紀雄 (はるた ときお):愛知県立芸術大学 美術学部 デザイン専攻 准教授|資生堂、デンソーにてブランディングや商品開発を手掛けた後、愛知県立芸術大学で広報戦略やスタートアップ支援を担当

モデレーター
跡部 悠未(あとべ ゆうみ):TSUKUBA CONNÉCT Program Manager|産業技術総合研究所 スタートアップコーディネーター|愛知県立芸術大学 非常勤講師

愛知県立芸術大学について

愛知県立芸術大学(以下、愛知県芸)は、愛知県長久手市にキャンパスを置き、美術学部と音楽学部を備える公立大学です。美術学部は美術科(日本画専攻、油画専攻、彫刻専攻、芸術学専攻)とデザイン工芸科(デザイン専攻、陶磁専攻)の2学科6専攻制。音楽学部は音楽科(作曲専攻、声楽専攻、器楽専攻)の1学科3専攻によって構成されています。

「OPEN ART」芸術大学の側から踏み出す1歩

イベントの前半「Artから生み出すInnovation」にて、まず最初に自己紹介も交えながら水津さんが愛知県芸の取り組みについてお話されました。デザインが学べる教育機関として存在している芸術大学が日本でわずか7つしかないことから、デザイン教育をどうしていくかについて「デザインはもともと社会とアートをつなぐ役割をしている。新しい価値を生み出す姿を見せつつ、徐々に大学全体が貢献できる形を見出す取り組みを続けていく。」と述べられました。


次に話された春田さんは、自己紹介と共にデザインを学ぶ学生は「自分の言葉で喋っていない」と語ります。そのため、「あなたは誰?」「何がしたいの?」と問いかけをしているといいます。それが「あなた発のブランドでチョコレートのデザインを提案してください」とする実技課題です。自分を知る方法には、リフレクション(振り返る)とフィードバック(他者からの批評)がありますが、この課題ではリフレクションシート、ブランドシート、デザイン企画シートを順に埋めていく過程で自分を知る機会が提供されています。

学生は実技課題にどう向き合ったのか

春田さんが課した実技課題に学生はどう向き合ったのか、同学の美術学部デザイン・工芸科デザイン専攻の以下4名の学生によるピッチに移ります。課題発表にはコメンテーターを3名お招きし、講評をいただきました。

ピッチ登壇者(登壇順)
塚原 真理子(つかはら まりこ)、手塚 彩音(てづか あやね)、北井 菜月(きたい なつき)、髙橋 芳颯(たかはし よしはや)

ピッチコメンテーター
松葉 由紀子(まつば ゆきこ):NAGOYA CONNÉCT Program Manager
犬飼 奈津子(いぬかい なつこ): 株式会社ジェイアール東海髙島屋 販売促進部 統括グループ 広報|日本一のバレンタイン催事として知られるアムールデュショコラを手がけている
幅 英里子(はば えりこ):株式会社角川アスキー総合研究所 ビジネスコンサルティング部 エリアマーケティング課 ビジネスマネージャー


「あるべき姿を形にする。モノの奥にある本質の追求をする。」を中心にデザインを制作している塚原さんは、人の良さを本質的に見ようとしない周囲にわだかまりを感じていたそう。また、「周囲が決めた枠組みにとらわれることなく、自分なりに見つけたモノを伝えたいという思いがあった」といいます。そこで塚原さんが提案したチョコレートは、植木鉢をチョコに見立て、ミントを生やした「CHOCO MINT」。「チョコミント」と聞くと青色を想像しがちですが、名前の先入観にとらわれることなく本当の姿を表したいと提案したとのことです。チョコポットの下の部分の色のバリエーションで味を表現しています。


塚原さんの発表に松葉さんは「関西人的には、そのままやん!とも思いましたが、ストレートな発想で表現できることが素晴らしい」と述べられました。犬飼さんは、ご自身が高島屋で手がけるアムールデュショコラでの経験から「チョコレートに対して、本質を見極めて、思いを持って伝えているブランドが成長している」といい、「新たなトレンドが生まれたと思って感激しました」と話されました。


2番目に発表を行った手塚さんは「情緒的なアプローチで、心理的な変化をもたらしたい」と目標を掲げます。これに基づき、「いつもと同じチョコレートで人の気持ちを変えたい」と考え、「折れない、割れない板チョコレート」を提案しました。本来折るために溝になっている凹部分を凸にすることで、折れることも割れることもない仕様になっています。キャッチコピーは、明治のチョコレートでピンク色を背景として「好きな人ができました。心も体も折れたくありません。」と提案しました。


手塚さんの発表に幅さんは「可愛らしい気持ちが私からは出ない発想でキュンとなりました」と述べられ、犬飼さんは「バレンタインだけではなく、受験イベントの際にも使えて、パッケージを変えるだけで、ありとあらゆるものになるし、いいアイデアをもらえた気がしました」と語りました。


3番目に発表された北井さんは、自分の長所としてグループを支えることができるところを挙げます。できないことを克服するよりも、長所を伸ばして得意なことでチームに貢献するのが自分らしいといいます。その上で「自分の存在を認めること、他人の存在も認めること」が一番大事であることから、「他の存在をドレスアップするチョコレート」として、「隠さない、隠し味」をキャッチコピーとした、カレールーの隠し味として共存するチョコレートを提案しました。


これに犬飼さんは「他の存在をドレスアップするという表現が出てくるのがすごい」、幅さんは「自分も他人も認める、と深く自分を見たうえで突き詰めて出てくるアイデアは面白い。チョコレートとカレールーはデザインが似ていて違和感がないのに、隠し味になるのが面白い発見」とコンセプトの良さとアイデアの意外性に言及されました。


最後に発表した髙橋さんは「目には見えない価値の流動を可視化したい」と目標を掲げます。これに基づいて、フェアトレードの貢献を可視化するチョコレートとして、「Give You Chocolate」を提案しました。端がひとかけら分欠けており、欠けたひとかけらはカカオ農場で働いている現地の子どもたちに送られます。この作品は、チョコレートを知らないのにチョコレートの原料を作っている子どもたちに還元できればとの考えが由来。フェアトレードチョコレートは値段が高いけれど、その分がどう還元されているのか目で見ないと分かりにくいため、欠けた部分を制作したとのことです。


これに幅さんは「着眼点が素晴らしく、商品として売られていたら買います。すごく納得しました」と語ります。犬飼さんは「欠けていることで、この部分は現地の子どもたちが食べるということがひと目で分かるしPRしやすく、皆さんに刺さる商品で素晴らしい」と述べられました。

学生デザイナーと社会をつなぐプラットフォーム

イベントは続いて、茨城県の筑波からオンラインで参加された岡村未来さんのピッチに移りました。岡村さんは筑波大学に在籍する傍ら、学生デザイナーと社会をつなぐプラットフォーム「unit X」の代表を務められています。

ピッチ登壇者(オンライン)
岡村 未来 (おかむら みらい):筑波大学 生物資源学類 4年| 映像ディレクター|unit X 代表|TSUKUBA CONNÉCT Program Lead


誰もが心地よく生きられる社会を目指して、きっかけづくりをしているという岡村さんは、unit X の取り組みの中で、芸術系学生と企業に聞き取りを実施。「大学の学びを実践する場所がない」「ビジネススキルを学ぶ機会がない」との学生の声がある一方、企業からは「新しいアイデアがほしい」「デザイナーが必要」「芸術系学生とつながりたい」といった声が聞かれたそう。これをきっかけに「学生の第3の働き方をつくり、イノベーションを生み出す」と考え、事業を始めました。


岡村さんによれば、すでにunit Xを通じたパンフレットやポップなどの制作実績がある他、企業による学生とのコラボコンペを開催し、広報や採用に活用したいと声をかける事例もあるとのこと。今後は21校110名の登録者というスケールを活かし、日本一の芸術系学生コミュニティへと成長していきたいという岡村さんは、クラウドファンディングサイトの構築や人材紹介事業、大学連携教育事業、学生への投資も見据えているといいます。


一連のピッチに愛知県芸の水津さんは「以前愛知県芸の学生と長久手市とのまちづくりデザインの企画があった。素晴らしい取り組み」とした上で、クライアントとデザイナーとの間で契約に関しての問題が起きた場合の対応を質問を寄せました。岡村さんも、初めて契約をする学生もおり、 分からないことが多いと同意した上で、unit Xによるサポート体制があることを明かしました。


春田さんは潜在ニーズが高そうなサービスとした上で、先日も企業から学生のイラストを買い取りたいという話があったことを明かし、「大手の代理店とかデザイン事務所ではなく、あえて学生を使いたいという仕事はたくさんあるのではないか」と述べられました。また、学生からの意見として愛知県芸の髙橋さんは「大学の色にも差があると思うので、芸大生、美大生をまとめる中にも色が出てくるのではないか。今後大きくなっていくと思うと楽しそう」と語りました。

Women’s Leadership Session Vol.7「未来に向けた『自分らしい生き方・働き方』を考える」


後半ではジェイアール髙島屋広報の犬飼奈津子さん、そして角川アスキー総合研究所ビジネスコンサルティング部より幅英里子さんをお招きし、自分らしい生き方・働き方についてのお話をうかがいました。全く違う会社・業務でありながらも、人との強いネットワークを生かして活動されるお二人による、本イベントでしか聞けないエピソードが盛り沢山なセッションとなりました。

登壇者​​
犬飼 奈津子(いぬかい なつこ): 株式会社ジェイアール東海髙島屋 販売促進部 統括グループ 広報|日本一のバレンタイン催事として知られるアムールデュショコラを手がける
幅 英里子(はば えりこ):株式会社角川アスキー総合研究所 ビジネスコンサルティング部 エリアマーケティング課 ビジネスマネージャー

モデレーター
松葉 由紀子(まつば ゆきこ):NAGOYA CONNÉCT Program Manager


冒頭はお二人の自己紹介と共に、お仕事の概要や実績について質問がありました。現在は、アムールデュショコラの広報として有名な犬飼さんですが、2007年の広報着任当時は「バレンタインは若い子にしか関係ないから、視聴率が取れない」と取材を断られるなど、これまで多くの苦労があったといいます。地道なアプローチから2020年にはテレビ取材84件(尺10時間40分)を実現。アムールデュショコラの売り上げは過去最多の32億円を達成しました。広報として15年活動している犬飼さんは名古屋での知名度が高く、テレビでは「押しが強すぎる広報」と呼ばれるキャラクターも後押しし、年間10億円以上のメディア露出を達成するまでとなり、高島屋を日本一露出が多い百貨店へと成長させました。


一方、幅さんがビジネスマネージャーを務める角川アスキー総合研究所は、KADOKAWAグループのメディア総合研究所。広告ビジネスやBtoBを行う企業として、東海地域を拠点に東海ウォーカーやウォーカープラスなどに関わり、食・観光・行政と多岐に渡るイベントや書籍を手がけています。現在は、愛知県がどう変わっていくのかを取り上げた書籍「あいちのプロジェクトブック2030」の発売や、総務省とタッグを組んだ「異能vationプログラム」の開催に向け、尽力されています。

自分の役割を意識して働く


続いて、セッション内容はお二人の仕事内容に関する話題へ移ります。犬飼さんは「メディアの枠を買うことが広告。一方、広報はメディアに情報発信をして取り上げてもらうこと」と、広告との違いを説明した上で、広報の仕事では小さな露出から入ることを意識し、テレビ関係者に声をかけていったとのこと。取材が増えていくにつれて、メディアへのアプローチを変えていきました。売り上げを公表したり、日本一の売り上げの裏にあるストーリーを伝えていくことで露出を増やし、最近はメディア受けを意識した商品作りにも携わっています。

幅さんはメディアを軸に地域や企業・自治体などと企画をされています。印象に残っている企画として、インバウンド向けに香港や台湾へ発信する際に行った、自治体との活動を挙げられました。異業種と連携しての企画ということで、関係者が増えることの難しさについて問われた幅さんは、「予算があり、お金をもらって取り組む仕事であるという難しさがある。みんなが思いを持って仕事をしているので、誰を相手に何をしたいのかという原点を見失うことがある」といいます。自分は調整役として、みんなで話し合って解決することを大切にしていると語りました。

多くの人に伝えるために


続いてセッションでは、お二人が「多くの人に伝える」ということのために、何を大事にされているかについて話が及びます。犬飼さんは、多くの人に伝える上で一番大事なのは、共感してもらうことであると明かしました。プレスリリースの時点で共感を得て、取り上げたいと思ってもらえないと、取材はしてもらえないとのこと。また、情報発信をするときは世の中に出したいと思ったものを発信することが重要だと語りました。共感をしてもらうためには何が必要なのかという質問には「ストーリーはもちろん、相手のことをよく知り、どのように伝えるかを考えること」としました。

広報と聞くと華やかですが、泥臭い一面もあるといいます。犬飼さんは、メディアに取り上げてもらうために、相手にしてもらえなくても「忘れられてはいけない」という考えの下、プレスリリースを自ら作成したり、テレビ取材の際にはラーメンの箸上げを手伝うなど、メディアの方々の気持ちに寄り添い、地道な努力で信頼関係を築いたといいます。

幅さんも犬飼さんと同様、多くの人に伝えるためには共感してもらうことが大事であるとしました。その際には、伝えたいものだけでなく、そのもののバックグラウンドを伝えていくことで、共感を得られると語りました。

自分軸を作る


人生を生きるための自分軸を作ることに関して、お二人の考えをうかがうと、犬飼さんは過去、仕事を頑張りすぎて心を病み、3ヶ月休職したことがあったそう。「他人の目や会社の評価が気になっていた」と当時を振り返る犬飼さんは、今では人のために何かをして喜んでもらえることで自分も幸せになれることが自分の本質にあるものだと気づいたといいます。そうして、自分の幸せのために生きていこうと思うようになると、仕事が楽しくなり、人を幸せにできる広報という仕事が好きになったと語りました。

自分は金太郎飴のような人間だと思っているという幅さんは、だからこそブレることがないといいます。格好をつけることなく、できないことをさらけ出すことで楽になり、その中でも自分を誠実に伝えていくことを心がけていると語りました。

仕事と育児の両立


ママの顔も持つお二人は、仕事と育児を両立されています。ご自身の体験を踏まえて、女性が働くことの難しさについてお話いただきました。

犬飼さんは育児をする上で、仕事がフルタイムに戻ってからは家族の理解が必要だったと語ります。また、二人目のお子さんの発達障害が見つかり、障害を持つお子さんの親御さんはフルタイムでは働かないという空気感から、会社にもこのまま働けなくなるかもというお話をされていたそう。もしお子さんが小学校に通えていなければ、NPO法人を立ち上げ、施設を作ることも考えたといいます。

決して簡単ではない状況でもフルタイムで働く犬飼さんですが、そのために行政に相談し、隣の市で送迎があるところにお子さんを預けるなど、工夫も凝らしました。また、普通の子と同じ育児では足りないということで、読書を通じた情報収集を始め、お子さんへの対応や周辺環境への配慮など努力を重ねたそうです。今では「ママがお仕事辞めてほしいと思ったらいつでも言ってね」と言うと、お子さんは「ママにはお仕事をしていてほしい」と答えてくれるといいます。子育てと仕事の両立は一筋縄でいくものではないからこそ、家族からの理解や、働いてほしいと言い続けてくれるお子さんに感謝しているとのことでした。

幅さんは、自己紹介で話題にあがった「あいちのプロジェクトブック2030」の制作の研究会で、周りに働く女性が増えていると感じた一方、出産や育児で今まで働いていた人が働くことを諦めていくのを目の当たりにしたそうです。幅さんはそこで求められることが、鈍感力だと明かしました。真面目で責任感の強い人ほど辛くなってしまい、子供が生活の中心になってできないことが増えていく中でも、「ずっと続いていくわけではないし、長距離走だ」と思うようにしていたそうです。

直面している課題と、これからの展望


犬飼さんは、発達障害の息子さんが将来自立して生きていけるように、何を伝えるべきかを考えているといいます。また、素晴らしいものを見つけて突き詰めていくと、いい大人になって活躍できると話しているとのこと。しかしそれは、自分にも言っている気がするそうです。また、単なる出世や社会的地位の向上ではなく、自分が輝けて人も輝かせることができるような役割は何か考えて、仕事をしているとも語り、「息子の道標となるためにも、自分軸を持って輝いていないといけない」と決意を滲ませました。

幅さんは日々は充実しているが、コロナ禍で目標を見失うことがあり、もやっとしていると明かしました。東海エリアの女性がもっと元気になることを課題としており、そこに自分が関わっていくことでやりたいことが見えてくるといいます。

「人と関わること」とは


最後に、「人と関わる」ことを大切にしているお二人に、特に大事にしていることをうかがいました。犬飼さんは「長い歴史の中でこの空間にいられることが奇跡で、出会いや縁を大事にしたい。自分を必要としてくれている人に対しては、全力で応えたい」と熱を込めます。肩書きよりも人の本質が大事で、縁があった人の魅力を知りたいし、その魅力を広報という形で発信していきたいと語ります。また、人との繋がりが広がることで、悩んだときに助けてくれる人が増えたことを明かし、これからも人との関わりを大切にしていきたいとのことでした。

幅さんは、「人が好きで、助けられながらネットワークを築いてきた。」としながらも、その上で大事にしていることは、依存しないことだといいます。利己的になると関係が崩れてしまうし、関わった人には幸せになってほしいと思うので、個々に独立した関係だけどいい関係を作ることを意識していると述べられました。

編集部コメント

前半では、愛知県芸の先生方、学生のみなさんのお話や発表を聞いて、新たな視点を発見するとともに、アートの奥深さを知ることができました。アートは、興味を持たないと視野を広げることができない分野だと思いますが、興味を持てば可能性はどこまでも広がっていると感じました。今回のイベントをきっかけに、アートから新たなイノベーションが生まれたらと思います。

後半では、犬飼さん、幅さんのお話を聞いて、自分らしい生き方や働き方について、見直す機会になりました。お子さんがいらっしゃる中での働き方など、プライベートな部分に踏み込んでお話いただいたことで、参考になった方も多いと思います。女性が働きやすい社会に向けて、お二人がますます活躍されることを楽しみにしております。