即時尿検査サービスを開発するヘルスケアスタートアップのユーリア、約5,500万円を資金調達

投稿者: | 2022-03-16

プレスリリースより引用


株式会社ユーリア(本社:名古屋市西区)は2022年3月10日、合同会社Miraise(以下、ミレイズ)、有限会社秀インターなどを引受先とする第三者割当増資により約5,500万円の資金調達を実施したと発表しました。ユーリアは今回の調達資金を活用し、2022年6月の尿検査キットのサービスリリースを目指すとのことです。

株式会社ユーリア

株式会社ユーリア公式HPのスクリーンショットより引用


株式会社ユーリアは2021年4月に創業した名古屋のヘルスケアスタートアップ。「すぐわかるを、もっと身近に」というビジョンを掲げ、健康状態をより手軽かつ精密に行うプロダクトを開発しています。現在は東京大学、広島大学のそれぞれで、尿中の成分に反応するバイオメーカーの共同研究を行うと共に、尿検査キットとアプリの開発を中心に事業展開しています。

今回ユーリアは、第三者割当増資により資金調達を実施しました。その引受先の一つが、エンジニア起業者をサポートするベンチャーキャピタル「ミレイズ」。同社は、エンジニア起業家を資金面、ビジネス面、人材面などでサポート。これまで38社に対して投資を行っており、米巨大テック企業に挑めるようなメガベンチャーの育成を目指しています。

資金調達の目的と今後

プレスリリースより引用


今回の資金調達の狙いは、2分で栄養の過不足がわかる尿検査キットとアプリの開発及び研究の強化です。尿にはアミノ酸やビタミン、ミネラルなどさまざまな成分が含まれており、健康状態によって変化します。そこで尿成分に反応するバイオメーカーを利用し、健康状態を把握するのが同サービスの目的です。

ユーリアの開発する即時尿検査サービスでは、尿をかけた検査キットをスマートフォンのカメラで読み取ることで、即時にアプリで栄養状態の把握が可能。2022年6月にスポーツチームやアスリートに向けた検査キッドをリリースする見通しです。また、同社は今後の方針として、AIやカメラ技術を利用し、介護や健康、美容、スポーツなど、尿検査にとどまらない幅広い分野で、即時に体調把握ができるサービスやプロダクトを開発し、市場展開していくとのことです。

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