イノベーションドライバーへの軌跡|中部圏イノベーション促進プログラム「ビヨンドザボーダー」

投稿者: | 2018-10-22
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中部経済連合会では、中部圏のイノベーションを触発し続けることを目的に展開する「中部圏イノベーション促進プログラム」では、若手イノベーション人材育成のための「ビヨンドザボーダー」というプロジェクトを実施しています。約25名の大中小企業の参加者が、半年間に渡って起業や社内ベンチャーの事業開発を目指すこのプログラム。この記事では、ビヨンドザボーダーの参加者3人をピックアップし、それぞれの参加への想いや社内で感じている課題をインタビューしてみました。

 

「ゆくゆくは父の会社を受け継いで」ピーアンドディー株式会社 取締役 伊藤 大茂 さん

伊藤:私は父の会社を活用して何かできないかと思い、ビヨンドザボーダーにきました。愛知県西尾市を拠点に、都市開発や事業コンサルをやっている会社で、他の参加者のみなさんがいるような大きい会社ではなく、父1人が回している中小企業です。

私自身は、現在は東京のEC支援をやっている会社で勤め、父の会社にも取締役に就いています。ゆくゆくは父の会社を受け継いで第2創業、いや、スタートアップをするつもりで参加しています。

ーモノづくりのプラットフォーム事業の構想をプレゼンしていましたね。

伊藤:発想の根幹には、未来と過去を結び付けられるようなプラットフォームを作りたい想いがあります。ビヨンドザボーダーに参加して事業のアイディアを見つけ、今ブラッシュアップしている段階です。

ー参加してみて、アイディアは明確になりましたか?

伊藤:なりましたね。ただ、一般的に見れば「まだまだこれから」の段階なので、残りの期間で詰めていきたいです。

「次の時代のために事業の芽を出していきたい」日本ガイシ株式会社 新事業企画室主任 矢吹 みゆき さん


矢吹:ちょうど新事業企画室への部署異動があったタイミングで、会社から推薦されてこのビヨンドザボーダーに参加することになりました。いわゆるオープンインベーションを進めるための部署で、会社が持っているアセットを使って、他企業とのコラボレーションや新事業のタネを日々探しています。

ー会社としてはどういう課題感を持って矢吹さんに参加してもらっているのでしょうか。

矢吹:次々と新製品を出し続けなければならない意識はあります。今は自動車の排ガスを綺麗にする部品が一番売れていますが、これから電気自動車の流れもきますし、次の時代になった時の準備をするために多方面で芽を出しておく必要があります。

ー矢吹さんご自身がやりたい事業の領域はありますか?

矢吹:ビヨンドザボーダーでは、介護系のサービスについて考えました。これは私自身すごく悩んでいることです。遠方にいる両親が怪我や病気になってしまい、子育ても仕事も並行して行なっている自分にとって、介護もすることは難しいと実感しています。これを仕組みで解決するための事業を何かできないかなと思っています。やっぱり、自分と同じ問題に直面している人は多いと思うので。

「世間の尺度で実力を知りたい」トヨタ自動車 CV統括部 金子 雄亮 さん


金子:社内から300人以上が参加するビジネスコンテストがあるんですけど、そこで何かしたいなとおもって、ビヨンドザボーダーに参加しています。

ーすごく積極的にプログラムに取り組まれていますよね。

金子:私の場合は、業務ではなく、自主参加でビヨンドザボーダーにきています。平日開催なので、休みを取ってますね。

ーなぜそこまでして来たいと思ったのか、根本的に感じている課題はありますか?

金子:シンプルに、自分の実力を伸ばしたいです。自分のいる会社は大きい企業ですので、会社の中のことしかまだまだ知りませんし、視野を広げたいなと思ってきてます。自分が何をできて何をできないのか、どうすれば価値を出せるのかを、会社単位ではなく、世間の尺度で知りたいです。

編集部まとめ

社内ベンチャーや新事業の進出を目指すイノベーションドライバー育成プログラム。それぞれの課題意識を持ってプログラムに取り組んでいることを、インタビューを通して理解することができました。次の取材でも、参加者の視点にフォーカスして記事を執筆していきます。