大学1年生からインターン!「行動すること」を大切にする名大生 村上嘉一にインタビュー

投稿者: | 2018-10-21

現在、名古屋では大学1・2年生の早いうちからインターンに参加する学生は多くありません。しかし、インターンに行くことにはたくさんの魅力やメリットがあります。

今回は、大学1年生でありながら、Midland Incuvatorsでインターンに参加している村上 嘉一氏にインターンの良さについて語ってもらいました。

村上 嘉一|プロフィール
1999年生まれ、愛知県出身。名古屋大学情報学部コンピューター科学科在学中。大学ではプログラミングを学んでいる。スタートアップ・起業コミュニティ「nano Value」の代表を務め、起業を目指す。現在、名古屋を中心に起業の支援を行うコミュニティ「Midland Incuvators」のインターンシップに参加している。

インターンは起業を目指した行動のひとつ

水元:どのように今のインターン先、Midland Incuvatorsのことを知りましたか?

村上:名古屋大学出身の起業家の方とお会いして話をする機会があったんです。僕はもともと起業願望があるので、起業するためには何をすればいいのか聞いたんですね。そしたら、「ベンチャー企業のインターンに行くといいよ」って言ってくださって。

その方は、実際にベンチャー企業でインターンをして、経営者の近くで働いた経験がありました。その経験が、起業するときにとても為になったらしいんです。

水元:起業に向けた行動のひとつとして、インターンに行くことを決めたんですね。

村上:はい。その方にどこのインターンに行けばいいのか聞いたら、「起業するならVC系の強いところ」と言われて、Midland Incuvatorsを紹介して頂きました。それで、その場でMidland Incuvatorsにメールを送りました。

水元:すごい行動力ですね!

村上:確か、その日の夜に返事が返ってきたのかな。そのままMidland Incuvatorsの方とお会いする約束をして、今こういう形でインターンをさせてもらっています。

水元:インターンを始めてからどれくらい経ちますか?

村上:今年6月末から7月頭くらいから始めたので、約3ヶ月です。

水元:なぜ今のインターンをやろうと思いましたか?

村上:実際に経営者の近くで働けて、その人がどんな風に仕事をしているのか、身近で感じられるからです。インターンはスキルの向上だけでなく、そうやって自分のモチベーションを上げることにも活用できることに気づきました。

水元:なるほど。経営者の近くだとより一層頑張れるということですね。Midland Incuvatorsではどのような活動をされているんですか?

村上:常に1つのプロジェクトをやるわけではなくて、どちらかというと、Midland Incuvatorsで行われる企画に参加したり、大学生としての意見を言わせてもらったり、HPにあげる記事や告知文を書いたりしています。

また、僕は今「nano Value」という学生の起業を目的にしたコミュニティをつくっているんですけど、その目指すところがMidland Incuvatorsのミッションと結構一致していて。Midland Incuvatorsの場所を借りてイベントを企画したり、Midland Incuvatorsのイベントと連携したりしています。

起業コミュニティ「nano Value」について


水元:今nano Valueの話が出ましたが、nano Valueを大きくするために、村上さんはどのようなことをやっていますか?

村上:nano Value主催のイベントを開いています。また、Midland IncuvatorsのFacebookのイベントページやブログに、nano Valueのイベントを載せてもらっています。

水元:どのようなイベントだったのか教えてください。

村上:最近だと、株式会社Acompanyの高橋さんをお呼びして、起業について話してもらいました。

起業したいけど何をすればいいのか、情報が少なくてわからない人が多いんですよ。僕自身もそうでしたし。また、起業したい思いはあるのに、情報を自分から取りに行くことができずに悩んでいる人たちもきっといると思うんです。

そういう人たち向けに、実際に起業されていて年も近い高橋さんに、どういうステップを踏んで起業されたのかを話してもらいました。

水元:なるほど、ありがとうございます。そのイベントを行って学んだことを一言で表すとなんですか?

村上:企画力です。自分のやりたいことを構築してアポを取って、というイベント企画の一連の流れを初めて経験して、大変な思いもしました。でもそれを大学1年生のうちから体験できたっていうのは大きいです。

水元:nano Valueのイベント開催前と後で自分の中で変わったことはありましたか?

村上:意外と起業に興味を持ってくれる人っているんだなって気づいて。それから、起業したくてもなかなか一歩踏み出せない人って多いんだなと思いました。

僕もまだまだ起業に向けて試行錯誤している段階です。ですが、僕が起業に向けて今まで得た情報が、少しでもそういう人たちの役に立てたらいいなと思うようになりましたね。

水元:いいですね。村上さんの中で、周りの人も巻き込んで、それぞれの目標に向かって頑張ろうという気持ちに変化したんですね。

インターンで思考も行動も広がった


水元:インターンの話に戻りますが、村上さんはインターンの良さはなんだと思いますか?

村上:まず人と繋がれること。今お世話になっている奥村さんや豊吉さん(Midland Incuvatorsの主催者)と関わりが持てたし、開催したイベントでは起業にくすぶっている人たちと会うこともできました。一番大きかったのは、そうやって人脈が広がったことですね。

また、Midland Incuvatorsに入っている方は経営者が多いので、その人たちを近くで見ていて、経営のやり方など学ぶことが多いです。

水元:インターンでしか学べないと感じたことはありますか?

村上:広く人を巻き込んでプロジェクトを起こすことです。自分で決めたことを実行してやり遂げるということは、nano Valueだけでは小さな規模でしかできなかったと思います。

全く知らない外部の方がイベントに来てくれたりするのは、Midland Incuvatorsのインターンでしかできない経験だったと思います。

水元:いろんな人に関わってもらいながら、プロジェクトを起こせたんですね。

村上:そうですね。イベントには僕がお世話になっている方が来てくれたり、奥村さんは初めてイベントを開催するときにとても気にかけてくださりました。

そういう人の温かさに触れて、自分が目標に向かって頑張っているときに見守ってくれる人がいることは、ありがたいことだなあと感じました。

水元:確かに、そういう形で支えてくれる方がいるのはインターンならではかもしれませんね。

村上:はい。支えてくれる存在は大きかったです。

水元:Midland Incuvatorsでのインターンの経験を、村上さんは今後どのように生かしていきたいですか?

村上:自分で思いついたことをすぐに実践するというプロジェクト思考を、起業に生かしたいと思います。

それから、インターンで繋がれた人たちともっと面白いプロジェクトをつくることができたらいいなと思います。

水元:インターンを経験していて良かったことを一言で表すとなんですか?

村上:自分の活動の幅が広がったことです。今までよりもっと広い視野で物事を持てるようになって、「こういうことできるんじゃないか」とか、「こんなイベントあったらいいな」とか、新しい考えが生まれるようになりました。

水元:確かに自分の団体だけだったら、その中でしか見えないこともありますよね。インターンを経験したことで、考え方も行動範囲も広くすることができたんですね。

自分のやりたいことはやるべき


水元:最後に、名古屋では珍しく大学1年生という早いうちからインターン活動をされている村上さんから、大学1・2年生に向けてインターンの良さを伝えてほしいです。

村上:インターンに行くことで、行動力が身につきます。特に僕のインターン先のMidland Incuvatorsでは、仕事が降ってくることはなく、自分から行動を起こさないといけないので。

また、インターンはやりたいことが実現できる場所でもあります。例えば、環境問題で
やりたいことがあれば、環境問題について取り組んでいるベンチャー起業でのインターンで得られるものは多いのではないでしょうか。僕は起業したいと考えているので、Midland Incuvatorsを選びました。

とにかく、自分のやりたいことがあるんだったら、やるべきだと思います。

水元:やるべき。力強い言葉ですね。

村上:僕自身思うことなんですけど、頭の中でひたすら考えてるだけだと、結局頭の中では大きくなってもそれはどこにも影響しない。だから、少しでも行動に変えようと意識しています。

行動して初めて、社会や周りの人に少なからず影響があると思います。だから、自分の中で少しでも興味が湧くことがあったらまず行動に移すことが大事、と言いたいです。

水元:村上さんのメッセージから、大学1・2年生でもインターンに参加しようと思う学生が増えるといいなと思います。本日はありがとうございます。

取材=水元
文=中原
写真=若目田