地区代表が決定!EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2019ジャパン東海・北陸大会

投稿者: | 2019-10-21

昨年に引き続き、EY(アーンスト・アンド・ヤング)が主催するアントレプレナー表彰プログラム「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」の東海・北陸大会アワードセレモニーが、10月10日に名古屋マリオットアソシアホテルにて開催されました。第8回目となる同プログラムは、過去にGoogle社ラリー・ペイジ氏や、Amazon社のジェフ・ベゾス氏も参加した世界的なアントレプレナーイベント。今回もNagoya Startup Newsがレポートしていきます。

審査と表彰のプロセス

EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2019ジャパン東海・北陸大会の選考は、応募書類による書類選考を経て、審査委員による面談審査が行われた後、決定されます。また選考では、以下の6つの軸で評価されます。

画像:EY公式ホームページ「EY Entrepreneur Of The Year 選考基準」より引用

注目の名古屋発ベンチャーが多数選出

第8回目となる同プログラムでは、名古屋地区・静岡地区・北陸地区の3地区からChallenging Spirit部門3名、Accelerating部門5名の合計8名の東海・北陸大会アントレプレナー受賞者を選出し、名古屋周辺地区のベンチャー経営者が名を連ねました。本記事では名古屋周辺地区の受賞者を一部ご紹介します。

Challenging Spirit部門

創業もしくは事業開始からおよそ7年以内の、今後の飛躍が期待されるアントレプレナーが「Challenging Spirit部門」にて表彰されました。

大浦圭一郎氏が代表取締役を務める株式会社テクノスピーチは、AI技術を用いた最先端の音声合成・歌声合成技術の研究に基づくソフトウェア開発を主要事業とする名古屋工業大学発ベンチャー。従来の音声合成手法の課題をクリアする統計的⾳声合成手法に関する自社特許を持ち、多言語にも対応可能です。

大浦氏の過去のインタビューはこちら。



丹羽優喜氏が代表取締役を務めるグランドグリーン株式会社は、栽培技術の対岸にある“作物側”からイノベーションを起こしている名古屋大学発ベンチャー。革新的接木技術を基に、ごく短期間で新たな付加価値を持った作物を創出する技術および自動接木システムの提供で、現場のニーズにすばやく対応できる新たな農業への転換を図ります。

丹羽氏の過去のインタビューはこちら。



原田直純氏が代表取締役を務め、三重県津市に本社を置くユナイテッド・イミュニティ株式会社は、テクノロジーで癌治療をおこなう医療系スタートアップ。同社はナノテクノロジー応用で、癌の中から免疫を活性化する「T-ignite」技術により、免疫活性が弱い難治性がん「Cold tumor」を治せる時代を実現します。

Accelerating部門

一定の規模まで企業を成長させ、今後さらに成長が期待されるアントレプレナーが「Accelerating部門」にて表彰されました。

池田貴裕氏が代表取締役を務めるパイフォトニクス株式会社は、低い消費電力と高い安全性を持ち合わせ、明るく一直線の光を発生させることができるキューブ型のLED照明装置「ホロライト」を開発した研究開発型のベンチャー企業。製造工場の安心安全に役立つ注意喚起照明やワクワクするエンタメ空間を創る演出照明、光害を低減する建築照明など、光技術を融合した製品を提供しています。

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小栗徳丸氏が代表取締役を務める株式会社WCSは、「世界コスプレサミット」を中心に世界を日本のアニメ・漫画・ゲームの文化でつなぐ事業を展開。オフラインコンテンツとしてのイベント運営事業を基盤とし、そこで培ったブランド力・世界に広がるネットワークを活用して独自のビジネスを展開するグローバル企業です。

小野田成良氏が代表取締役を務め、愛知県豊橋市に本社を置く株式会社ヘリオス・ホールディングスは、国内顧客を対象とする卸事業部とEC事業部、海外インフラ事業や民間ビジネスを推進する国際事業部の3事業部で構成される企業。バングラデシュにてJICA円借款による26万台のプリペイドガスメーター導入事業を実施中です。

間地寛氏が代表取締役を務める株式会社アスアは、世界初のエコドライブ・コンサルティングを展開。「物流事業者に特化したコンサルティング事業」「人・クルマをつなぐソリューション事業」「通信ネットワーク事業」を通じ、「人とのつながりをより良くする」ことで地域・社会に貢献しています。

EOY 2019 Japan 東海・北陸地区代表が決定!

今回、Challenging Spirit部門とAccelerating部門の2つの部門から、部門大賞と審査委員特別賞、さらに東海・北陸地区代表が決定されました。

部門大賞はAccelerating部門から、株式会社ヘリオス・ホールディングスの小野田成良氏(写真左)が選出。Challenging Spirit部門から、名古屋大学発ベンチャーのグランドグリーン株式会社の丹羽優喜氏(写真右)が選出されました。

審査委員特別賞はAccelerating部門から、光パターン形成LED照明「ホロライト」の製造販売するパイフォトニクス株式会社の池田貴裕氏、イベント運営事業を基盤とし独自のビジネスを展開する株式会社WCSの小栗徳丸氏が選出されました。

そして、東海・北陸地区代表は、Accelerating部門から株式会社ヘリオス・ホールディングスの小野田 成良氏(写真右)が選出されました。代表に選ばれた小野田氏は、11月28日に東京で開催されるEOY 2019 Japanに参加します。さらに、日本代表に選出されたアントレプレナーは、2020年6月にモナコ公国モンテカルロにて開催されるEY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2020に臨みます。

2018年の受賞者の顔ぶれを見ると、株式会社オプティマインドの松下氏は初期メンバー3人から22人に増員しオフィス移転、株式会社トライエッティングの長江氏はシリーズA 約3億円の資金調達を実施するなどその後の活躍もめざましく、2019年の受賞者の今後にも期待が高まります。