岐阜県では近年、新規事業開発に向けた取組が進められています。県が主導する「岐阜県スタートアップ起業支援補助金」といった金銭的な支援制度の他にも、研修や機会提供によって起業家を育てていこうとするスタートアップ・起業支援事業など、官民一体となって新しい産業を創出しようとする動きが年々高まっています。
そして今回、スタートアップ支援事業をスタートさせた「一般社団法人岐阜みらいポータル協会」も、その気運が表れている一つなのではないでしょうか。
一般社団法人岐阜みらいポータル協会
岐阜地域の企業や自治体が抱える課題解決を目的に、同地域の融資経営者を中心として2021年5月に設立。協会所属企業同士のクライアントマッチング事業や採用支援、所属企業が持つ各種課題の解決を中心事業に据えます。設立目的は、岐阜地域にオフィスを構える各企業の強みをよりオープンにし、それを求めている企業や人にスムーズにこれらを提供することにある、としています。岐阜商工会議所や金融機関などとの連携、さらには中小企業診断士や行政書士など専門的な知識を有した人材との協力体制を強みに、ビジネスにおけるあらゆる課題の解決と企業同士のマッチングに取組んでいます。
コワーキングスペース「Neo work-Gifu」
2021年7月から一般社団法人岐阜みらいポータル協会によって運営されているコワーキングスペース。岐阜駅前の「岐阜イーストライジング24」に所在し、自由に使用できるコワーキングスペースが40席、また個人向けシェアオフィス12席、24時間利用可能のリモートオフィス10部屋が完備されています。
今後、市内外の新規オフィス需要を開拓することで、多様な働き方モデルの提案はもちろん、雇用創出も視野に入れ運営していくということです。利用の際は豊富なプランの中からニーズに合わせた設計が可能となります。プランの詳細についてはこちらから。
スタートアップ支援活動
コワーキングやシェアオフィスなど多様な働き方の実現を支援しているNeo work-Gifuですが、2021年7月1日より、岐阜市からの委託を受けた一般社団法人岐阜みらいポータル協会が同施設でスタートアップ支援事業を推進することとなりました。
リモートオフィスの運営、そしてスタートアップに特化した相談窓口「ぎふしスタートアップ相談窓口」を二本柱として据え、岐阜市内での起業家数の増加を図ります。相談は無料で受け付けており、スタートアップに関する相談であれば誰でも利用可能。
また、一般社団法人岐阜みらいポータル協会の強みである地域ネットワークを活かした「オール岐阜市」の体制で、起業の相談から起業後のフォローに至るまで、伴走型の支援をおこなっています。今後Neo work-Gifuでは外部講師を招いてのセミナーやイベント、研修活動をオンラインも活用しながら実施し、スキルアップや交流の場として提供していくとのことです。
ぎふしスタートアップ相談窓口では、月曜日~土曜日の10:00~16:30の時間帯において専門の相談員を配置し、新規ビジネスや新製品開発に関する相談を受け付けています。