iBody株式会社(本社:愛知県名古屋市、以下iBody)と株式会社タウンズ(本社:静岡県伊豆の国市、以下タウンズ)は、タウンズによるiBodyの第三者割当増資引受の実施と体外診断用医薬品分野における業務提携契約を締結したことを発表しました。
iBodyは2018年に創業した名古屋大学発ベンチャー企業です。人や動物の微量血液や組織中に存在するB細胞から、網羅的かつ迅速にモノクローナル抗体を取得する「Ecobody技術」をコア技術として有しています。
モノクロナール抗体とは、抗原にあるたくさんの目印の中から特定の目印とだけ結合する抗体を人工的に増殖させたもののことで、がん細胞の特定の抗原に結合する薬などに利用されています。iBodyはモノクロナール抗体を極めて効率的に取得できる技術を活かして、モノクロナール抗体探索の受託サービスを提供しています。
一方タウンズは、静岡県で創業された体外診断用医薬品の大手企業です。主に呼吸器感染症領域における様々な診断技術を応用した体外診断用医薬品を製造しており、国内外へ販売しています。近年では複数のバイオベンチャーとの資本提携を通して、予防・未病や慢性疾患診断領域での問題解決に取り組んでいます。
iBodyが取得したモノクロナール抗体を用いて製品開発へ
タウンズが開発する体外診断用医薬品には有用な抗体が不可欠。タウンズは、iBodyが取得した有用な抗体を製品開発に用いることで、より有用で付加価値の高い新型コロナウイルス感染症の抗原検査キットをはじめとした体外診断用医薬品の開発を推進するとしています。
iBody代表取締役CEOの天草氏は「体外診断薬のリーディングカンパニーであるタウンズ様に当社の技術をご評価頂き、戦略的な資本業務提携の関係を構築できたことを大変喜ばしく感じております。今後、タウンズ様の製品やネットワークを通じて当社が取得するモノクローナル抗体が、広く疾患の診断に貢献していける可能性に期待をしております。」とコメントしています。
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