天地人、愛知県豊田市と連携して「豊田市水道管凍結注意マップ」を作成 〜宇宙ビッグデータを活用〜

投稿者: | 2023-02-01

株式会社天地人公式HPのスクリーンショットから引用


JAXA(宇宙航空研究開発機構)認定の宇宙ベンチャーである株式会社天地人(所在地:東京都港区、以下天地人)は、愛知県豊田市と連携し、衛生から取得した宇宙ビッグデータを活用した「豊田市水道管凍結注意マップ」を作成したと発表しました。衛星データを活用し、水道管凍結リスクを評価する取り組みは全国初とのことです。

天地人はJAXA職員と農業IoT分野に知見のある開発者が設立したスタートアップ企業です。JAXAの知的財産や知見を利用して事業を行うJAXA STARTUPとして認定されており、高精度・高分解能な地球観測衛星データと独自開発の土地評価エンジンでビジネスソリューション開発を行っています。

これまでの事例として、ゼスプリフレッシュプロデュースジャパン株式会社とゼスプリブランドのキウイフルーツ栽培拠点を日本で探す「キウイフルーツポテンシャル名産地発掘プロジェクト」や、株式会社神明ホールディングスとの宇宙ビッグデータを使った米生産増・ブランディングに向けた取り組みなどを進めてきました。

豊田市水道管凍結注意マップの概要

天地人は豊田市上下水道局、フジ地中情報株式会社と連携し、2022年2月1日より衛星画像を活用した漏水可能性区域の判定を目指す実証実験を行っています。高度800km上空からさまざまな衛生を使用し、水道管の変化をとらえることで、漏水調査の効率化を実現しました。あらゆる衛生データと自治体が保有する漏水データや管路データを総合的に解析し、漏水発生リスクを評価するクラウドシステムの構築を進めています。

豊田市水道管凍結注意マップでは、クラウドシステム開発に使用している地表面温度データを活用しており、地表面温度が-4℃以下になった日数(1日、2日、3日以上)に応じて、水道管の凍結注意度を3段階(3色)で表示します。パソコンやスマートフォンなどから自分の地域の水道管の凍結注意度の把握できるほか、自宅の凍結防止対策を講じる参考としても活用可能です。

プレリリースより引用

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