民泊清掃代行事業を創業 ー 名古屋最年少ベンチャー起業家 加室氏にインタビュー

投稿者: | 2017-12-19
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Nagoya Starutp Newsが2017年に行った調査では、29歳以下の名古屋のベンチャー企業の数は20社以上にものぼります。そんな中、名古屋最年少ベンチャー起業家として民泊清掃代行事業を展開するのが、K2株式会社の加室氏です。今回はそんな加室氏にインタビューをし、彼の生い立ちや起業するまでのプロセスを教えて頂きました。

加室 幸汰 氏|プロフィール

1997年生まれ、愛知県出身。通信制の高校に通いながら、父の持つ不動産会社で物件管理業務を行う。タイを拠点にアパレル事業にも参入。2016年8月にK2株式会社を創業し、民泊清掃代行事業を開始する。

名古屋で数少ない10代起業家

若目田:今回は19歳の名古屋最年少ベンチャー起業家にインタビュー、ということで、読者の方が気になりそうなトピックを中心に質問していきたいと思います。

加室:はい、よろしくお願いします。

若目田:K2の創業は2016年ですよね。会社を作る前はどんなことをしていたんですか?

加室:16歳くらいの頃から話すと、高校1年生までは私立高校で野球をやっていました。怪我を繰り返してしまい、その後高校を辞めて、通信制の高校に入り直しました。アルバイトしながら、個人事業主として父親の持っている物件を使って民泊の運用を経験し、そこで貯めたお金で海外のアパレル用品の輸入販売もしていたりしました。

若目田:たしか、お父様が不動産関係のなんですよね。

加室:そうです。

若目田:K2という会社を設立しようと思い立ったきっかけはありますか?

加室:両親が経営者で親戚もみんな経営者という家庭で育ったので、会社を作ること自体にきっかけはありませんでした。

若目田:むしろそれが当たり前の環境で育ったんですね。

K2の仕事を通して名古屋で民泊の概念を広めたい

画像:Air Clean公式HPより引用

若目田:今やっている事業に関して、市場の背景も踏まえながら教えてください。

加室:「Air Clean (エアクリーン)」というAirbnb・民泊専門の清掃代行サービスを行なっています。自社で14の物件も運用していて、物件を持っている業者さんや個人の資産家と連携して管理をしています。

会社を作った時はまだAirbnbのサービスが名古屋で全然広まっていなくて、今のタイミングで不動産運用経験のある自分がこの市場に乗り込めば上手くできるだろうと思いAir Cleanを始めました。

若目田:事業はどのように回しているんですか?

加室:従業員が1名、アルバイトスタッフ2名で清掃代行業務を回しています。仲間集めはTwitterやジモティーを使いました。

若目田:となると、加室さんの普段のお仕事は経営中心なんですね。

加室:基本は、スケジュール設定や現場へのスタッフの手配などの管理業務になります。

若目田:利用者さんはどのくらいいるのですか?

加室:Air Cleanは今までに約3000件のご利用があります。Airbnb運用の方は会社設立前から合わせると3年でAirbnbのレビューが1700件以上集まっています。1つのアカウントで14部屋管理しているので、1部屋あたり100件ずつのレビューが付いていますね。

若目田:想像以上にユーザーが多いと感じました。

加室:ありがとうございます。でも、最初は名古屋でも民泊の認知がなかったので、民泊の概念を名古屋に普及させることも自分の仕事だと思っています。

名古屋は良く閉鎖的だと言いますが、前に民泊の説明会をやった時もちょっと敬遠されたりして…。東京と同じ感覚でやると失敗すると分かったので、来年1月にもう一回リベンジとして格安セミナーを開く予定です。市場に貢献することで契約物件を増やしていきたいですね。

地に足をつけ、まずは目の前の事業を全力で取り組む

若目田:今19歳で会社を経営していて、周りの期待も大きいと思います。将来的にはどういうキャリアで進んでいくかは決めているんですか?

加室:経営者としてのキャリアで見ると、経営経験の無い今は土台作りだと思っていて、いま目の前のことを一生懸命に取り組んで、やるべきことが出てきた時にスタートダッシュが切れるよう実践を通して勉強していきたいです。

K2を通したキャリアとしては、今やっている民泊清掃代行事業のビジョンとして、民泊を通してインバウンド観光客の方に名古屋の魅力を伝えていきたいという思いがあります。これは僕自身が仕事で海外に行って感じたことで、インバウンドに欠かせない要素だと思っています。これは実現したいですね。

「とりあえず起業」はOK?意外とやるべきことも貢献できることも多い

若目田:起業に興味ある同世代の読者の方に一言お願いします。

加室:とりあえず起業して見ることが一番だと思います。経営者をやっていると、同世代で起業を考えている人は会いに来てくれることもあるのですが、みんな事業が決まっていなかったり、目指すものが自分で分からずに結局ためらっている人が多いのが現状です。

事業を作ったことが無いのに10代20代でやりたいこと決める方が難しいと思います。意外とやるべきことも貢献できることも多いので、とりあえず起業して、そこから考えるのは全然アリだと思います。

若目田:貴重なお話ありがとうございました。

編集部まとめ

19歳とは思えないほどの落ち着きで淡々と謙虚にインタビューに答えてくれたK2の加室氏。彼のような若手起業家が名古屋にいることで、彼の同世代に刺激を与える存在になってくれると感じることができる取材となりました。

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Masaki Wakameda について

1994年生まれ、栃木県出身。名古屋・タイ・東京のベンチャー3社を経て2015年4月にフリーランス(ライター&編集者)へ。名古屋のスタートアップの情報格差を解消すべく、5月よりNagoya Startup Newsを配信開始。8月に名古屋スタートアップ株式会社を設立し、国内外の複数のWebメディアを運営しています。Twitter: @wakamesun2