AMATAMA株式会社(本社:名古屋市中村区、代表:堀内雄一、以下:AMATAMA)は、ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下:ルネサス)の技術協力を受け、高性能なエッジAIを搭載した小型コンピュータ「Kaki Pi(カキパイ)」の開発を行いました。本製品は、自動運転、ヒューマノイド(人型アンドロイド)などの分野での利用を目指し、オープンソース化を推進することで、技術革新を促進します。
AMATAMAは2023年1月に創業したディープ・ハードテック(Deep and Hard Tech)のスタートアップ企業です。独自の「ハイアラーキカル・アーキテクチャ “hierarchical computing system”(階層型コンピューティング・システム)」を提唱し、生命体の神経系を手本にしたコンピューティング・システム構築が特徴です。
「Kaki Pi」は、ルネサスの最新MPU「RZ/V2H」を搭載し、同社が新開発したAIアクセラレーター「DRP-AI3」により、世界最高クラスの1Wあたりの推論処理能力を実現しています。この高性能を基に、小型ロボットの制御やセンシングの認知能力を大幅に向上させ、ロボット市場の課題であった小型化・低消費電力化を実現しました。
製品の企画・製造はAMATAMAが担当し、開発・設計には株式会社J-7SYSTEM WORKS(以下:J-7SYSTEM WORKS)の協力を得ています。これにより、複数のAIアルゴリズムを効率良く処理し、ロボット技術のさらなる進化を支えます。
AMATAMAの革新―「Kaki Pi」開発からオープンソースへの道
AMATAMAは「Kaki Pi」を通じて、オープンソースコミュニティへの貢献を目指しています。ハードウェアの開発だけでなく、ファームウェアや内蔵アルゴリズム、アプリケーションの開発・設計の受託業務を実施し、これらをオープンソースとして提供します。これにより、ロボットの研究開発を行う個人や団体が容易にアクセスできる環境を整備し、技術革新の促進を図ります。
また、この取り組みはルネサスとの技術協力によるもので、新しいアイデアや活用方法を共に探求し、オープンソースでの技術提供を通じて社会への貢献を目指すとのことです。
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