名古屋市は、首都圏と地元の企業の共創を促し、地元産業の活性化を図るため、「ナゴヤハッカソン」を開催すると発表しました。女性や外国人をターゲットに、名古屋が愛される街となるためのIoT製品やサービスの創出を目指します。
名古屋市として初の試み
エンジニアやクリエイターが数名でチームを組み、短期間に集中してサービスやプロダクトの開発を行う、プロジェクトイベント「ハッカソン」。これまでに、中京テレビ主催の「HACK-CHU!」やメ~テレ主催の「メイキンクエスト」など、名古屋でもさまざまなハッカソンが開催されました。「ナゴヤハッカソン」は、名古屋市が主催するものとして初。首都圏の大手企業はじめ、名古屋でも多くの企業がこれに賛同し、各社のリソースや技術・製品を提供します。参加者はこれらを生かし、業種や地域を越えた新しいビジネスの創出を目指し、競い合います。
開催日は2017年10月28日(土)・29日(日)の2日間。名古屋市千種区の「星ヶ丘ボウル」が会場で、定員は個人または法人のクリエイター・エンジニア・プランナー50名です。本イベントで生まれた優秀なアイデアは、協力企業や名古屋市から、開発支援や事業化のためのさまざまなサポートを得られます。
ターゲットは女性・外国人
女性の活躍を推進し、国際都市を目指す名古屋市。本イベントのテーマを、“女性や外国人に愛される街となるIoT製品やサービスを創り出せ!”に設定しました。公式ホームページの雰囲気やロゴも、女性を意識したデザインとなっています。
河村たかし名古屋市長は、本イベントについて、“名古屋は戦中の空襲で焼け野原になって地獄を見たが、圧倒的な産業力で立ち上がってきた。このハッカソンから何が生まれるか、初めてだから検討はつかないが、産業の活性化や新規創業・企業集積にも期待している”と述べました。
協力企業からのコメント
協力企業である中部電力株式会社の担当者は、中京圏内に280万本ある電柱やスマートメーターに、カメラやセンサーなどのICT機器を設置し活用するアイデアを募集したいと発表。“中部電力は地域に根付いた事業をやっている。地域課題を解決できるようなサービスを、みなさんと一緒になって具現化できれば”とコメントしました。
また、本イベント開催場所の「星ヶ丘ボウル」を運営する東山遊園株式会社の担当者は、“星ヶ丘は女性の多いエリア。女性の評価は街の評価にも繋がる。自然の多いロケーションを生かし、星ヶ丘の地名にちなんだスターのような、楽しくワクワクする発明や発見が生まれることを願っている”とコメント。優秀なアイデアについては、実証実験の場としてショッピングモール「星が丘テラス」を提供すると発表しました。
アイデアの“具現化”に重きを置いた「ナゴヤハッカソン」。名古屋市の主催だけあって、協力企業には中部電力株式会社やシャチハタ株式会社など、名古屋でも大手の企業が名を連ねています。企業の担当者からのコメントでは、「このハッカソンで名古屋を盛り上げたい」との声が続出しました。斬新なアイデアをお持ちの方、「自分も名古屋を盛り上げたい!」とお思いの方は、ぜひ参加してみてください。
イベント詳細
日時:2017年10月28日(土)10:00~10月29日(日)19:00
参加費:無料 ※懇親会に参加する場合は1,000円程度の会費が必要
定員:50名 ※応募者多数の場合は、参加形態やスキルなどを総合考慮した上で選考
募集日時:2017年9月22日(金)14:00〜10月20日(金)18:00
参加対象者:法人または個人のクリエイター・エンジニア・プランナー
場所:「星ヶ丘ボウル」会議室(〒464-0802 愛知県名古屋市千種区星が丘元町16-45)