西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市 以下、NTT西日本)が地域の課題解決の柱として推進中の情報集積プラットフォーム「地域創生クラウド」。その拡大・強化に向け、データベース・クラウド基盤に第2世代の「Oracle Exadata Cloud@Customer」が採用されたことを、2021年1月25日、日本オラクル株式会社(本社:東京都港区)が発表しました。
これにより、NTT西日本は名古屋市にある自社データセンターでクラウド・サービスとして提供されるExadataデータベース・プラットフォームを利用できるようになるため、自治体、教育機関、地域企業のデータ主権やコンプライアンスなど要件を満たすことができます。
「地域創生クラウド」構想とは?
「地域格差の是正」・「労働人口減少への対処」など、様々な社会課題をICTの力で解決していく「ソーシャルICTパイオニア」を標榜するNTT西日本。その中核サービスの一つが、地域における情報集積プラットフォーム「地域創生クラウド」です。
「クラウドを活用してIT運用を効率化し、コスト削減を図りたい」と切望する地方自治体や教育機関、地域の企業は数知れません。しかし、そんなニーズに「まった」を掛けてきたのが「データ主権とコンプライアンスの遵守」という大きな課題。そこに風穴を開ける、堅牢で安定感のある、待望のクラウド・サービスとして注目を受けています。
- NTTグループのさまざまな技術や各地域のデータセンターなどの設備
- 事業分野別のコンサルティング力
- 地域密着のサポート力
- パートナー企業による先進性の高いクラウド技術
などを組み合わせ、優れた性能、安定性、可用性、拡張性を確保したクラウド・サービスを提供。特に機密データの取扱いに関しては、「プライベートかつローカルなデータセンターで保管する」という独自のしくみを提案し、ユーザーの懸念を払拭します。
採用の経緯
選定にあたり
- 高いデータベース性能
- 安定性および可用性
- 初期投資や運用コストを抑えられる
- ビジネスの拡大に伴い柔軟にシステムやサービスの拡張が可能である
ことが要件として挙げられ、すべてを満たすデータベース・クラウド基盤として、「Oracle Exadata Cloud@Customer」は選ばれました。導入後は、ユーザー企業におけるシステム処理時間が約40%短縮。さらに、「Oracle Multitenant」を活用した環境では、プラガブルな独立した複数のデータベースを構築し、それまで個別に行っていた運用管理を一括で行うことで、複数ユーザーによる利用が可能となり、管理の負荷も軽減できるという効果も発揮しています。
NTT西日本では今後、西日本地域30府県に順次クラウド基盤を展開していく予定です。