名古屋大学医学部発ベンチャーの株式会社PREVENT(本社:名古屋市中区) が、愛知県内の健康保険組合と、コンソーシアムを立ち上げました。生活習慣病の重症化予防、医療費の適正化に向けた取り組みを開始します。
ビックデータを使って、効果的な重症化予防を
PREVENTは、医療データ解析、生活習慣病の重症化予防支援事業を手がける名大発ベンチャー。今回、愛知県内の14の健康組合と共同で、コンソーシアムを立ち上げました。
同コンソーシアムでは、各保険者のもつデータを匿名化した上で集約し、共通のデータベースを構築。これにより、ビッグデータを用いた予測アルゴリズムを精密化し、費用対効果の高い重症化予防ソリューションの構築を目指します。
医療費の適正化に向けて
PREVENTの独自調査によると、各健康保険組合における、1人あたりの医療費の上位20%の合計医療費が、全体医療費の約80%を占めているのが現状。医療費の適正化のためには、健康な人の発症予防だけでなく、すでに病院で治療中の人に対する疾病の重症化予防がカギとなります。
またPREVENTは、同コンソーシアムの立ち上げにともない、スマホアプリサービス「Mystar」の実証を行います。「Mystar」とは、「疾病マネジメント・プログラム」。ユーザーにとって最適な、健康づくりの支援が受けられるサービスです。
同サービスでは、ユーザーひとりひとりに合わせて、医療専門者が生活習慣改善プランの提案やアドバイスを実施。さらにアプリでは、研究結果やデータに基づき作成された学習教材で学ぶことが可能。正しい知識を身につけることで、効率的な生活習慣の改善が可能となります。
今回の取り組みは、 厚生労働省「平成30年度高齢者医療運営円滑化等補助金事業」における「レセプト・健康情報等を活用したデータヘルスの推進事業」に採択が決まりました。今後ますますの活躍が期待されています。