QFFとグランドグリーン、中性子線育種×スマート育種による次世代型品種開発を開始

投稿者: | 2026-05-25

プレリリースより引用


株式会社クォンタムフラワーズ&フーズ(本社:茨城県水戸市、代表取締役:菊池伯夫、以下:QFF)と、グランドグリーン株式会社(本社:名古屋市千種区、代表取締役:丹羽優喜)は、中性子線育種技術とスマート育種プラットフォームを活用した次世代型の品種開発プロセスの共同開発を開始しました。まずはトマト品種開発をモデルに、新たな有用系統の創出可能性と開発プロセスの有効性を検証し、今後は他作物への展開や第三者企業向け支援サービスの構築も目指します。

近年の農業分野では、気候変動による栽培環境の変化や病害リスクの高まり、農業生産の安定化、消費者ニーズの多様化などを背景に、作物品種に対してこれまで以上に高い機能性や安定性、環境適応性が求められています。一方で、新たな有用形質を持つ品種を開発するには、幅広い遺伝的多様性を生み出し、その中から有望な候補を評価・選抜する工程が不可欠であり、従来手法では実用化までに長い期間を要するケースもあるとされています。

QFFは、中性子線を活用した非GMOの品種改良技術「スピーディ育種®」を提供しており、植物や微生物に多様な変異を誘発することで、新たな有用形質の探索を支援してきました。一方、グランドグリーンは、ゲノム解析やゲノム編集、世代促進などを組み合わせた「スマート育種プラットフォーム」を基盤に、作物や品種ごとの課題に応じた共同品種開発サービスを展開しています。

今回の共同開発では、まずトマトをモデル作物として、QFFの変異創出技術とグランドグリーンの評価・選抜・育成に関する知見を組み合わせ、次世代型の品種開発プロセスの有効性を検証します。両社は、変異の創出にとどまらず、得られた候補系統を目的に応じて見極め、商用化を見据えたプロセスへ接続する一体型の開発モデルの構築を進める考えです。

他作物展開と企業向け支援サービスの構築を視野に

本取り組みでは、トマトで得られる知見を起点として、将来的には他作物への展開や、農業、食品、種苗、素材開発などに取り組む第三者企業向けの品種開発支援サービスへの応用も視野に入れています。両社は、変異創出から評価、選抜、開発支援までを一体化した次世代型の育種サービスを構築することで、企業ごとのニーズに応じた柔軟で実用的な支援の提供を目指すとしています。

また、既存研究やゲノム解析によって有用形質に関与する遺伝子やメカニズムが明らかになっている場合には、その知見を起点に非GMO技術で目的形質を持つ系統の開発を目指す「ピンポイント育種」への応用可能性も検討するとしています。これにより、規制や表示、消費者受容、輸出入対応などへの配慮が求められるプロジェクトにおいても、柔軟な品種開発支援につなげる考えです。

両社は今後、本共同開発を通じて中性子線育種技術とスマート育種プラットフォームの有用性を検証しながら、持続可能な農業や食料生産の高度化、ならびに新たな品種開発の加速への貢献を目指します。

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