岡崎発の共同研究が始動 ~生成AIで製造現場の課題解決へ~

投稿者: | 2025-07-14

プレリリースより引用


株式会社令和AI(本社:東京都、代表取締役社長:坂本俊之氏)と株式会社オージーエヌ(本社:岡崎市、代表取締役会長:杉浦友昭氏)は、生成AIによる産業用ハードウェア制御に向けた共同研究を開始しました。本取り組みは、岡崎市が実施する「おかざきものづくりオープンイノベーションプログラム」および株式会社eiiconの伴走支援を受けて実施され、設計現場におけるDX推進と日本の製造業が抱える技術継承課題の解決を目指します。

本共同研究は、生成AIを活用して産業用ハードウェアの制御業務における生産性と付加価値を高めることを目的としています。背景には、プログラマブルコントローラ(PLC)に代表される制御プログラムの設計業務が、一般的なプログラミング言語とは異なる専門的な知識を要し、技術継承が困難になっている現状があります。特に、熟練技術者の高齢化と後継者不足により、技術の喪失が喫緊の課題となっています。

令和AIは、ハードウェア制御領域における生成AI活用の研究を進めており、生成AI特有のハルシネーション(誤情報生成)に関する課題とその解決策についても知見を蓄積してきました。一方、オージーエヌは産業用生産設備の設計を主力とし、3D設計を早期に導入するなど、現場でのDXに先進的に取り組んできた企業です。両社の知見を掛け合わせることで、実用性の高いAI開発体制の構築が可能となりました。

DXによる技術承継と業務効率化を支援

今回の研究は、現場で実際に利用可能な生成AIツールの開発を目指す実践的な取り組みです。生成AIの能力を活かして、従来属人的だった制御設計業務の効率化や自動化を図ることで、技術の標準化と承継を支援し、DXによるものづくり現場の変革を促進します。令和AIとオージーエヌは今後、産業用ハードウェア制御分野における新たなAI活用モデルの確立に向け、社会実装を視野に入れた開発を進めていく方針です。

今後も両社は、生成AIの技術革新を産業界に浸透させることで、製造業が抱える構造的な課題に対して実効性あるソリューションを提供していくとしています。

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