次世代ヒューマノイドへ一歩前進、AMATAMAとfukuが共同開発スタート

投稿者: | 2025-02-05

プレリリースより引用


AMATAMA株式会社(本社:名古屋市昭和区、以下:AMATAMA)とfuku株式会社(本社:東京都中央区、以下:fuku)は、次世代ヒューマノイド・ロボット制御の研究開発で連携を開始しました。AMATAMAの階層型コンピューティング・アーキテクチャとfukuの生成AIアルゴリズム技術を組み合わせることで、ロボット制御の高度化を目指します。

ハイアラーキカル・アーキテクチャ
:プレリリースより引用


AMATAMAは中小企業庁のGo-Tech事業の支援を受け、各部位に分散された小型コンピュータを階層的に連携させる「階層型コンピューティング・アーキテクチャ」の研究開発を推進しています。このアーキテクチャは、各層のコンピュータが役割を分担し、全身を効率的に制御する仕組みで、センサーの増加や電力使用量の最適化による高機能な制御を可能にします。

今回の連携では、fukuが持つ生成AIアルゴリズムの技術支援により、各層のコンピュータがAIを介して情報のやり取りをスムーズに行い、基盤モデルAIがデータを効率的に解釈できる環境を整備します。この仕組みにより、ヒューマノイドが人間の神経系に近い機能を実現し、複雑な動作や状況認識が可能となることが期待されます。

本連携での研究開発の概要:プレリリースより引用

急成長するヒューマノイド市場、AMATAMAの戦略的な開発が未来を担う

ヒューマノイド・ロボット市場はシリコンバレーや中国を中心に競争が激化しており、2028年頃から工場や倉庫での軽作業や警備用途での普及が予想されています。市場規模は2030年に約5兆4千6百億円、2035年には24兆円に達するとの見込みが示されています。

AMATAMAは、この動きを見越し、次世代ヒューマノイドに必要とされるアプリケーション・サービスと標準化された身体機能技術を統合するサービス&テクノロジー・プラットフォーム【nHOS™】の開発を進めています。今後、次世代ヒューマノイドの需要増に伴い、同社のソリューションが市場での優位性を発揮するとみられています。

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