2023年11月20日、秋田県大館市で、WILLER株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役:村瀨茂高、以下:WILLER)と株式会社ティアフォー(本社:名古屋市、代表取締役社長:加藤真平、以下:ティアフォー)による自動運転の実証実験が開始されます。この実験は、2025年の自動運転レベル4の実装を目指し、両社の連携によるものです。比内エリアでの実施を通じて、地域の公共交通の利便性向上と活力維持に貢献することが期待されています。
大館市比内エリアは、都市機能がコンパクトに集約され、生活のしやすさで評価される地域です。しかし、人口減少が進む中、地域の活性化は大きな課題となっています。自動運転技術を用いた持続可能な公共交通サービスの提供は、これらの問題への解決策として注目されています。
今回の実証実験は、国土交通省の令和4年度「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業) 」に採択され、地域住民の社会受容性向上とビジネスモデルの検討を目的としています。WILLERは、モビリティサービス開発やオペレーションシステムの開発を、ティアフォーは自動運転システムの提供を担っています。
自動運転の実感: 大館市比内エリアでの体験運行
自動運転体験会は、2023年11月21日から30日までの8日間、大館市比内エリア約4kmのルートで開催されます。参加は小学生以上で、予約制となっております。使用される自動運転車両はGSM8(改造)で、タジマモーターコーポレーション社製です。
特設サイト:https://travel.willer.co.jp/maas/autonomousdriving-odate/
自動運転の技術面では、LiDARとカメラによる障害物検知、信号認識、そしてAutoware(ティアフォー社製)による安全運行判断が特徴です。
今後、WILLERとティアフォーは、サスティナブルな地域交通を創造するため、新たに導入する自動運転バスと既存の地域交通や福祉・教育分野等の地域事業者が提供する域内移動サービスとの連携を通じて、地域交通全体の利便性を高めることで住民の行動変容を促し、移動総量が増加することによる地域経済の活性化を目指すとのことです。
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