すべての投資先にBCorp認証を推進 UNERIが次世代型ベンチャーキャピタル設立

投稿者: | 2025-04-11

プレリリースより引用


株式会社UNERI(本社:名古屋市守山区、代表取締役:河合将樹氏)は、インパクト志向型のスタートアップ投資を目的としたベンチャーキャピタルファンド「UNERI Capital」を設立しました。2025年2月3日には記者会見を開催し、BMBJ共同代表の溝渕氏や学校法人椙山女学園の椙山理事長が登壇しました。

UNERI Capitalは、国内初となる全投資先が「BCorp認証」または同等のインパクト・マネジメント(IMM)の取得を目指すベンチャーキャピタルファンドです。代表の河合氏は、日本のVCおよびインパクト金融機関の中で最年少となる29歳でのGP(無限責任組合員)就任となり、名古屋を拠点に東海地域を起点とした全国への波及と国際展開を視野に入れています。

ファンドの投資対象は、医療・農業・宇宙・研究開発・金融包摂・循環型経済など社会課題解決に取り組む幅広い領域を含み、「広義のテクノロジー(IT、AI、研究開発など)」を活用するスタートアップに重点を置いています。UNERI Capitalの特徴は、資金提供だけでなく、各スタートアップの経済的成長と社会的・環境的価値の創出が両立する事業づくりを支援する点にあります。

また、全投資先に対しては、5年以内のBCorp認証(またはそれに準ずる評価指標)の取得を目標としており、成長過程でのインパクトの可視化と評価にも注力しています。投資後も、企業文化や事業モデルの中に「インパクト思考」が浸透するよう、経営伴走を行うことが特徴です。

ファンドの詳細:https://docs.google.com/document/d/1yd0DZ67ip4C5wEx35jKwQi_sCzk4iEuZmnwAUyksVBc/edit?tab=t.0#heading=h.49w3q3myst5

地域・教育・多様な起業家をつなぐスタートアップ支援の新モデル

グローバル投資家と日本のスタートアップを招いた完全招待制ピッチの集合写真:プレリリースより引用


同ファンドには、学校法人椙山女学園をはじめとする複数の事業会社や個人投資家がLP(有限責任組合員)として参画しています。日本では珍しい学校法人によるVC出資の事例であり、東海3県の学校法人としては初の取り組みとされています。また、UNERIは創業期の起業家支援や行政との連携に強みを持ち、「インパクトオフィサーの学校」などの育成プログラムも展開しています。

UNERI Capitalは、こうした地域・教育機関・スタートアップの新しい連携モデルを構築し、特定の業界や属性に限定されない多様な起業家との協働を重視しています。特に、出資先の企業に対しては、資本の提供にとどまらず、インパクト評価・事業伴走・BCorp取得支援などを通じて、グローバルスタンダードに準拠した事業成長を促します。

さらに、UNERI Capitalでは「すべての投資先がBCorp認証を目指す」方針を掲げており、ファンドを通じて社会的・環境的価値の創出と国際的な企業信頼の獲得を両立させることを目指しています。これにより、地域発でありながら国際水準のスタートアップ支援が可能となり、日本のエコシステム全体の底上げに貢献する姿勢が明確に示されています。

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