豊田高専発スタートアップNAGARAが創業 音声AIで介護記録を効率化

投稿者: | 2025-07-07

プレリリースより引用


介護現場の業務効率化に挑む豊田高専発スタートアップの株式会社NAGARA(本社:名古屋市昭和区、代表取締役:岡田一輝氏)は、2025年7月1日にSTATION Aiへ登記し、本格始動を開始しました。創業と同時に豊田市と連携協定を締結し、介護DXの第一人者・竹下康平氏も公式メンターに就任。音声AIを活用したソリューションを通じて、国家的な介護人材不足という社会課題に立ち向かいます。

プレリリースより引用


NAGARAは、介護現場における記録業務の負担軽減を目的に、音声AIを活用して会話を記録・自動入力する介護支援ソフト「ながらかいご」を提供します。特別養護老人ホームでの調査によると、介護職員の業務時間の約33%が記録・共有業務に費やされており、本来のケア業務に集中できない実情が浮き彫りになっています。NAGARAは「やりたいことに専念できる社会の実現」をミッションに掲げ、ITが介護の質と働く人の満足度を同時に高める環境づくりを目指します。

本ソリューションは、音声による直感的な操作で記録を完了できる点が評価されており、議事録の自動作成やモニタリング報告書の自動生成、AIチャット機能なども備えています。ICTに不慣れな職員でも導入しやすく、即効性のある業務改善が期待されています。

業界の第一人者や支援機関が集結 スタートアップの成長を後押し

プレリリースより引用


創業と同時に豊田市と連携協定を締結したことも注目されています。NAGARAは、音声特化型AIを活用したデバイスやシステムの社会実装に向け、市内事業者や学術機関と連携して研究・実証を進めます。豊田市では、地域経済の活性化や行政業務の効率化の観点からも本取り組みを高く評価しています。

また、支援体制として、介護DXの第一人者である竹下康平氏がメンターに就任。現場経験に根ざした的確な指導が「ながらかいご」の実用化を後押しします。さらに、NAGARAの原点は創業者・岡田一輝氏が学んだ豊田高専にあり、同校も技術面・起業家教育の両面で全面的に支援しています。こうした産学官連携のもと、STATION Aiも学生起業家育成プログラムを通じてNAGARAを支援しており、今後の成長が期待されています。

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