株式会社CareMaker(本社:東京都中央区、代表取締役:山村真稔)は、介護福祉従事者の負担軽減と高品質な介護サービス提供を目的とした「勤務シフト自動作成に関する実証事業」を愛知県大府市のウェルネスバレー関係機関と共に開始しました。本事業は、訪問看護・介護事業所向けスケジュール管理クラウド「CareMaker」の機能を活用します。
CareMakerは、AIを活用した訪問スケジュール管理クラウドを提供する企業です。訪問ルートや希望条件を考慮した最適なスケジュールを自動で作成するAIを搭載し、介護業界の効率化と生産性の向上に寄与しています。
介護業界では現在、人材不足が深刻化している中、効率的な勤務シフト管理が重要な課題となっています。CareMakerは、これまで居宅サービス事業者の管理者が直面する間接業務時間の削減に注力してきました。特に、介護業界では複数の勤務帯が存在し、それに応じた勤務表の作成は時間がかかる作業です。
こうした問題を解決するため、CareMakerは新たな機能「勤務表の自動作成機能」を開発しました。この機能は、介護福祉現場での無駄な時間の削減と管理者の負担軽減を目的とし、愛知県大府市と共に実証実験を開始したのです。
効率とケアのバランス:大府市でのCareMaker実証実験の全貌
実証期間は令和5年11月13日から令和6年3月31日まで、住宅型有料老人ホームさわやかの丘が実証先施設として選ばれました。本機能は、スタッフの勤務・役割条件と勤務帯の条件を踏まえ、スタッフの希望休も考慮して最適な人員配置を自動で行うものです。これにより、従来は人手に頼っていた勤務表作成が大幅に効率化され、スタッフの希望を最大限考慮することで、長期的に働きやすい環境の構築が可能となります。さらに、勤務表作成にかかる時間を削減することで、スタッフが利用者のケアにもっと集中できるようになり、介護サービスの質の向上が期待されます。
「ウェルネスバレー」とは大府市と東浦町の間で、あいち健康の森とその周辺地区のことを名付けたものです。健康長寿の一大拠点を目指し、ウェルネスバレー関係機関と産業界、行政、大学などが連携し、健康づくり、医療、福祉、農と食、新産業育成などに取り組んでいます。健康長寿の一大拠点を目指すウェルネスバレーには、介護ロボットの開発・実証・普及に取り組む国立長寿医療研究センター健康長寿支援ロボットセンターや、あいちサービスロボット実用化センターが立地されています。
大府市では、こうした集積の強みを活かし、医療福祉現場の課題解決やヘルスケア産業振興、スタートアップとの連携に取り組んでいます。
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