名大発ベンチャーAcompany、秘密計算エンジンQuickMPCで構築したセキュアな環境下での機械学習を実現

投稿者: | 2022-02-15
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株式会社Acompany公式HPのスクリーンショットより引用

株式会社Acompany(本社:名古屋市中村区)は2022年2月8日、秘密計算の分析機能群「Privacy AI(プライバシーAI)」に機械学習を追加することに成功したと発表しました。これにより、よりセキュリティの高い環境下で高度なデータ分析が可能となります。

名古屋大学発秘密計算スタートアップAcompany

株式会社Acompany公式HPのスクリーンショットより引用


株式会社Acompanyは「プライバシー保護とデータ活用の両立」を目指す名古屋大学発のスタートアップベンチャー。秘密計算エンジン「QuickMPC」の独自開発を行なっています。

秘密計算とは、企業や組織間でデータを秘匿したまま計算を行う暗号技術です。従来、データを外部に提供し計算する際は送信先で暗号を解除する必要がありました。そこで、秘密計算技術を使うことで暗号化したままの状態で計算を行うことが可能になり、組織を超えて暗号化した情報を共有、分析することができます。

昨年も同社は名古屋大学インキュベーション施設内にR&D拠点「NICX」を新設して研究開発を行うなど、秘密計算テクノロジーの発展に積極的に取り組み続けてきました。

秘密計算エンジン『QuickMPC』で構築したセキュアな環境下での機械学習を実現

プレスリリースより引用


秘密計算エンジン「QuickMPC」はAcompanyが独自開発した秘密計算エンジンです。秘密計算の分析機能群Privacy AIにより「線形回帰分析」と「ロジスティック回帰分析」が実装されています。今回QuickMPCは新たに、機械学習の1つである「勾配ブースティング決定木(GBDT)」を実装。これにより、GBDTの学習モデルを秘密計算環境下に導入でき、より精度と汎用性が高い分析が可能となりました。

同社によれば、分析結果はデジタルマーケティングや医療、金融、防災などさまざまな分野での活用が可能とのことです。また、今後Privacy AIに更なる手法の追加も予定されており、QuickMPCにおける機械学習および分析方法の領域拡大が期待されます。

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