中部圏イノベーション促進プログラム「ビヨンド ザ ボーダー」最終成果発表会を開催

投稿者: | 2019-01-07
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中部経済連合会が推進する「中部圏イノベーション促進プログラム」は、中部圏のイノベーションを触発し続けることを目的に展開しています。若手イノベーション人材育成のためのプロジェクト「ビヨンド ザ ボーダー」は、半年間のプログラム期間を経て、2018年12月20日に最終成果発表会を開催しました。

ビヨンド ザ ボーダーとは

中部経済連合会が展開する「ビヨンド ザ ボーダー」は、起業や社内ベンチャー、新規事業の開発、既存事業の画期的な改革を推進していくリーダー「イノベーションドライバー」の育成を目的としています。第1期生は、2018年6月から12月の半年間で、中部圏の大中小企業から約25名の参加者が集まりました。このプログラムでは、参加者同士のネットワーク作りや、中部圏における企業の連携の基盤づくりも期待されています。

プログラムの背景や目的、詳細については下記記事をご覧ください。

発表会の会場である中京テレビ本社のプラザCでは、7つのチームが、半年間の成果をもとに熱いプレゼンテーションを繰り広げました。7名の審査員により、最優秀賞、講師特別賞、審査員特別賞がそれぞれ1チームずつ選出されました。本記事では、受賞者のプレゼンテーションと参加者の今後の展開についてレポートします。

最優秀賞はチーム「TripleE」が受賞!

左から、上野氏(東海化学)、今野氏(イビデン)、橋本氏(NTTコミュニケーションズ)

TripleEが提案するのは、Society5.0に向けて、電力の安定供給に貢献する「光」と「フレキシブル性」を生かした持続可能な高効率エネルギーディバイス(開発の前段階のため本記事では詳細を割愛)。このディバイスをベースとした個人間電力取引プラットフォームの構築と、個人の発電時に付随するさまざまなデータを用いた付加価値サービスの展開について発表しました。

中部経済連合会・常務理事事務局長の藤原氏は「プランの実現性は課題が山積みだと思いますが、この地球環境を守ってほしいなという思いで最優秀賞を決めました。ぜひ、頑張ってもらいたいです」とコメントしました。

受賞後、チームTripleEの今野氏は以下の通りコメントしました。

まだまだ、技術的にはやれる余地はあるんじゃないかということ、私たちの強みを生かした技術の差別化ポイントを今後も検討していきたいです。ただ、それを進める上で自分だけで判断はできないので、今回の結果を会社に持ち帰って、今後に生かしていきたいと思います。

講師特別賞はチーム「RoRo」

左は矢吹氏(日本ガイシ)、右はメインファシリテーター渋谷氏

メンバーの1人の実体験である「働き盛り世代が抱える両親の介護問題」から発案された高齢者同士のシェアエコサービス「RoRo」。超高齢社会をよりよくする身近な「老老」のマッチングによる助け合いのサービス展開を提案しました。

ビヨンド ザ ボーダーのメインファシリテーターである渋谷氏(フィールド・フロー株式会社・代表取締役/一般社団法人OSTi・副代表理事)のコメントは下記の通りです。

ユーザー体験に基づいた事業構想であること、事業化してほしいという思いで賞に選びました。プログラム中、『実際に現場に行った方がいいですよ』と私がアドバイスしたところ、行動して検証されたと感じられる発表内容でした。みなさんは当事者でもあるので、今後はこのアイデアを社会に実装できるモデルとしてどう描くかが重要。やり方はいくらでもあるので、ぜひ頑張っていただきたいです。

審査員特別賞はチーム「ミクサプ」

左から、金子氏(トヨタ)、箕浦氏(アイシン)、黒川氏(ブラザー)、松井氏(日商エレ)

ミクサプは、「プロボノ×クラウドチーミング」をベースとした、個々のビジネスパーソンが自律的に仕事を選択していけるためのサービスを提案。人生100年時代、定年退職の年齢引き上げに伴い、1つの企業で勤め上げる意識が薄くなってきています。これからのビジネスパーソンは、自分のキャリアにオーナーシップを持つことが当たり前になっていくのではないかと発表しました。

中部経済連合会・常務理事事務局長の藤原氏のコメントは下記の通りです。

ものづくり系企業の多い地域の大手企業で働くみなさんが、こういう取り組みをして、盛り上げていかなければいけないという志を高く評価して、審査員特別賞を送ります。

プレゼンテーションが終わると、参加者全員が壇上に上がり、プログラムを終えた所感と今後の決意表明を一人一人発表しました。

「自社では営業部に所属しているので、ビヨンド ザ ボーダーのプラグラムである新規事業創設は自分にもできるのかと不安だった。実際にやりはじめてみると、とても楽しく取り組むことができ、他の企業の社員と関わる中で、自社について客観的に捉えることができるようになった。この経験を将来に役立てたい」

「会社での業務は製造現場に近いので、ものを作ることばかり考えていた。半年間、ビヨンド ザ ボーダーで学ぶことで、自分が作っているものが世の中にどう役立つのかを使う立場になって深く考えるようになった。また、普段関わることのない企業の方と話し合う中で、自分の知らない知識をもらい非常に良い経験になったので、これを自社に持ち帰りたい」

「エンジニアとして働いているので、ビヨンド ザ ボーダーでは通常業務で出会うことがない人たちと繋がることができた。プログラムの中で、異業種の人たちと一緒にものを作っていくのはどうやったらいいのか?という貴重な経験が得られたので、自社の業務に生かしたいと考えている。今回、フィールドワークでさまざまな現場の声を拾ってきた。発表で終わることなく継続して行きたい」

「プログラムを通して教わったことは自分にとって財産となっている。新しい情報はもちろん、一緒に過ごした仲間とビジネスプランを形にするとき本音でぶつかり合うことができたのは良い経験だった。普段、仕事をするときに会社で同僚たちと本音でぶつかっているかというとそうではない。これからやっていきたいと思う」

以上のようなコメントがありました。

このプログラムで得られた経験を、参加者が自身の会社に持ち帰り、社内外でどのようなイノベーションを起こすのか、今後の活躍に期待が高まる発表会となりました。

ビヨンド ザ ボーダー 第2クールの募集を開始

中部経済連合会「中部圏イノベーション促進プログラム」では、人材育成プログラム「ビヨンド ザ ボーダー」の第2クールの受講生を募集します。起業や新規事業開発などイノベーションに関心のある方は、プログラムに参加してみてはいかがでしょうか。

第1期受講生の声はこちらを参照ください

詳細について

受講対象:新事業立ち上げ、起業を志す35歳前後までの方
開催時期:2019年3~9月(全12回)10時~17時30分
申し込み締め切り:2019年1月25日(金)
問い合わせ:E-mail program2@chukeiren.or.jp / 電話番号 052-962-8091
主催:中部経済連合会

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