Craif株式会社(所在地:東京都文京区)が、Saisei Ventures、株式会社博報堂DYベンチャーズ、KIRIN HEALTH INNOVATION FUND、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施したことを発表しました。
Craif株式会社
Craifは株式会社は、2018年5月創業の名古屋大学発ベンチャー企業。日本が誇る素材力を用いて尿からマイクロRNAを網羅的に捕捉し、AI(人工知能)を組みあわせて医療に応用することで、がん領域を中心に、疾患の早期発見や個別化医療を実現するための次世代検査開発に取り組んでおり、「医療・ヘルスケア領域」において世界をリードする企業・組織との協業を通じて、ビジョンである“人々が天寿を全うする社会の実現”を推進しています。
背景・目的
同社は、名古屋大学発ベンチャーとして、日本が誇る素材力を用いて尿からマイクロRNAを網羅的に捕捉しAI(人工知能)を組みあわせて医療に応用することで、尿中バイオマーカー探索プラットフォームを構築しました。現在のがん診療が抱えるさまざまな課題解決に取り組んでいます。今回の資金調達により、これまで取り組んできた「尿から高精度にがんを早期発見する検査」の社会実装を行い、「一人ひとりに最適な治療の選択が可能となる検査」の更なる開発や臨床研究の強化を加速していくとのことです。
引受先コメント / 投資の背景・今後への期待
Saisei Venture マネージングパートナー Jonathan Yeh氏
未来の医療は、最新の治療法開発と、治療効果と疾患進行のモニタリングによる高度な情報診断の掛け合わせにより実現します。マイクロRNAは、臨床的に有益なバイオマーカーとしての特性をもつと示されていましたが、臨床的に必要なレベルと再現性でその捕捉と分析ができないことから、臨床への応用が難航しておりました。Craifの革新的な技術プラットフォームは、この難問を乗り越え、疾患の早期スクリーニング、層別化、モニタリングのブレークスルーに繋がる可能性を秘めています。サイセイ・ベンチャーは、日米に特化したヘルスケアファンドとして、Craifの全事業領域における価値創造を支援できることを光栄に思います。
HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND
株式会社博報堂DYベンチャーズ パートナー 漆山 乃介氏
尿という非侵襲な検体を用いて早期にがんリスクを高い精度で検出できるCraif社の技術は、生活者の負担が少なく、健康寿命の延伸に繋がる社会的意義の高いものです。様々なステークホルダーと協調して誠実に事業に取り組まれているCraif社の素晴らしいチームメンバーと共に、博報堂DYグループが有する生活者発想とクリエイティビティを掛け合わせることでこの素晴らしい技術を世の中に浸透させるべく伴走してまいります。
キリンホールディングス株式会社 執行役員 ヘルスサイエンス事業部部長 石倉 徹氏
尿からマイクロRNAを高精度に測定できるCraif社の独自技術は、がん検査に留まらず、今後さまざまな領域に応用できることを期待しています。「人生100年時代の健幸ライフスタイルパートナー」をビジョンに掲げるキリングループのヘルスサイエンス事業との親和性は高く、Craif社のビジョンに寄り添ってその技術の可能性を広げることで成長を支援してまいります。
NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社 インベストメント部 チーフ 太田 匡紀氏
NOBUNAGAキャピタルビレッジは、Craif社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」に共感するとともに、地方からグローバル展開を目指して活動する当社とともに成長していきたいと考え、今回のラウンドへ参加しました。今後は、十六フィナンシャルグループの持つリソースを最大限活用するなか、「がん検査の社会実装」に向け、東海エリアにおけるサービス展開をサポートしていきたいと考えます。
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