名古屋大学発ベンチャーのフレンドマイクローブが地元企業と連携しウイルス不活性化装置「キルウイル Z MAX」開発に技術協力、市場販売を開始

投稿者: | 2022-01-28

プレスリリースより引用

株式会社フレンドマイクローブ(本社:名古屋市千種区)は2022年1月19日、地元企業の株式会社小島産業(本社:名古屋市緑区)が開発・製造したウイルス不活化装置「キルウイル Z」のウイルス除去性能の検証と技術協力を行い、新開発した「キルウイル Z MAX」の市場販売を開始したと発表しました。

名古屋大学発バイオベンチャーフレンドマイクローブ

株式会社フレンドマイクローブ 公式HPスクリーンショットより引用


フレンドマイクローブは2017年6月、名古屋大学発のベンチャー企業として、微生物によって環境への負荷を軽減するための研究・技術開発に取り組む、名古屋大学院工学研究科の堀克敏教授による研究成果の事業化を目的に設立されました。

今回技術協力を行った衛生管理事業の他にも受託研究や、有用微生物を環境に投与し環境保全や衛生化を図る「バイオコントロール」の新理論に基づいた研究などの油性排水処理事業も展開しています。また、同社は名古屋医工連携インキュベータ「NALIC」の入居企業でもあります。

​​紫外線ウイルス不活性化装置「キルウイル Z MAX」

プレスリリースより引用


キルウイル Z MAXは、小島産業が開発した「キルウイル Z」の改良型。フレンドマイクローブがキルウイル Zのウイルス除去性能の検証と、その結果を基にした技術協力を行い、HEPAフィルタ方式の空気清浄機と同等の力を発揮するまでに性能を高めています。

※HEPAフィルタとは厚生労働省が推奨する、定格風量で0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集効率をもつエアフィルタを指します。

同製品は253.7nmの紫外線を照射することでコロナウイルスだけでなく、その他ウイルスや細菌、真菌、ダ二など、人の健康に悪影響を及ぼす微生物のDNA・RNAを瞬間的に破壊。それら微生物を死滅させたり、感染力を失わせたりすることで、増殖や人への感染を防ぎます。また、空気清浄機と違ってフィルターを使用しないため、掃除や交換の手間が不要な点が特徴として挙げられます。

2022年1月からすでに販売が開始されており、生産・販売体制としては小島産業が製造開発を担当。同社と連携してきた株式会社ユニテック(本社:愛知県東郷町)が製造・販売元、フレンドマイクローブが販売代理店を務めるとのことです。

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