カナメプロジェクトと東京学芸大学、AIフィードバックシステムを共同開発

投稿者: | 2024-07-30

プレリリースより引用


株式会社カナメプロジェクト(本社:名古屋市中区、取締役CEO:遠藤太一郎氏)は、国立大学法人東京学芸大学と共同で、GPT-4o等のAI技術を活用した教育用AIフィードバックシステム「教育用AIフィードバック with KanameEngine」を開発し、無料で公開すると発表しました。このシステムは、東京学芸大学の授業「教育のためのデータサイエンス」で試験導入され、ユーザー募集も開始されています。

カナメプロジェクトは、25年以上のAI経験とWeb3技術を活用し、社会実装型DXコンサルティング・開発ソリューションを提供してきました。今回、東京学芸大学と共同で開発した「教育用AIフィードバック with KanameEngine」は、レポート等の提出物に対して自動でフィードバックを行うシステムです。東京学芸大学では、1,000名以上が履修する「教育のためのデータサイエンス」授業で試験導入され、教員やティーチングアシスタント(TA)の負担軽減を目指しました。

この試験導入では、AIフィードバックの有効性を検証するために、授業を担当する山下雅代氏、中村謙斗氏、中田一朗太氏、そしてカナメプロジェクトの遠藤太一郎氏らが中心となってプロジェクトを進めました。また、東京学芸大学教育インキュベーションセンターの金子嘉宏氏の多大なる協力もありました。

AIフィードバックシステムの実績と未来への期待

試験導入の結果、AIフィードバックは履修者にとって理解度や不足点の客観的な把握、学習意欲の向上に寄与しました。一方で、フィードバックの文章が長く、機械的な印象を受けることがあるなどの改善点も指摘されました。これらの結果を基に、カナメプロジェクトはシステムを汎用化し、誰でも利用できるようにしました。

「教育用AIフィードバック with KanameEngine」は、Google スプレッドシートを使用し、授業情報とレポート内容を入力することで、AIによるフィードバックを自動生成します。使用するAIモデルとして、「GPT-4o」と「Command-R+」の2つから選択可能です。今後は、システム利用者を対象としたオンラインイベントの実施や、知見の集約と公開も予定されています。

AIからのフィードバック例
https://note.com/taichiro_endo/n/n350210166dd1

カナメプロジェクトは、教育分野におけるAI活用をさらに推進し、社会人向け研修などにも広く応用することを目指しています。興味のある方は、専用フォームから登録し、情報を入手することが可能です。また、LINEアカウントを通じて、最新情報の提供も行っています。

※教育用AIフィードバックシステムの利用申込フォーム
https://kaname-prj.co.jp/event/questionnaire/2024/mailform/

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